川中美幸・弦哲也

二輪草 – 川中美幸・弦哲也

あなた おまえ
呼んで呼ばれて 寄り添って
やさしくわたしを いたわって……
好きで一緒に なった仲
喧嘩したって
背中あわせの ぬくもりが
かようふたりは ふたりは二輪草

ほうら ごらん
少しおくれて 咲く花を
いとしく思って くれますか……
咲いて清らな 白い花
生きてゆくのに
下手なふたりが さゝやかな
夢をかさねる ふたりは二輪草

おまえ あなた
春がそこまで 来たようだ
よかった一緒に ついて来て……
雨よ降れ降れ 風も吹け
つらいときにも
生きる力を くれるひと
どこに咲いても ふたりは二輪草

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かわす目と目で 話ができるそれが夫婦(めおと)と いうけれど暗い夜道を 手をとりあって越え

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おなじ歩幅で これからもふたり歩いて 行けたらいいね北風(かぜ)に吹かれて 咲いている可憐

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