島倉千代子

花なら花らしく – 島倉千代子

朝焼け 美しい 街を見ると
そっと 笑いかけたい気持
雨だれ 落ちる音 数えてると
ふいに 涙あふれる 日もある
いつも こころ感じるままにいたい
つらい事も 沢山あるけど
いま私が 歩いている この道
バラ色に なったらいいね
一度の人生よ 素適にときめいて
花なら花らしく 生きてゆきたい

こもれ陽 振りむけば あなたがいる
夢がひとつ生まれた 出逢い
星空 見上げてる 恋人たち
みんな 愛の願いを掛けるわ
時間は 手品みたいに移りかわる
昨日そして 今日から明日へ
いま私が 歌っている この歌
幸せを 呼んだらいいね
一度の人生よ 素適にときめいて
花なら花らしく 生きてゆきたい

一度の人生よ 素適にときめいて
花なら花らしく 生きてゆきたい

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人生はショータイム – 島倉千代子

眠りそびれた真夜中 サングラスをかけて窓のガラスの自分に おどけてみせるタネも仕掛けもないのが 手品と言(ゆ)うけれどタネも仕掛けもあるのが 涙淋(さび)しくち

柿の実ひとつ – 島倉千代子

今年の秋も 終りやら柿の実ひとつ 青い空峠を越えて あの人も旅へ出たきり もどらない柿の実ひとつ 待ちぼうけいいえ 私も 待ちぼうけ梢の先に 残された柿の実ひと

あの頃にとどけ – 島倉千代子

涙がこぼれるくらいみんなすてきだったからやがてすべてが 思い出になるそんなふうに思いもしないで一枚だけ二人で うつした写真があるのあなたの横で すこし離れて嬉し

片瀬月 – 島倉千代子

木の芽流しの 雨も止み月が出ました 天城山夜の湯船に 徳利を浮かべ冷やで呑んでた あのひとの面影恋し 胸恋し十五夜の月はまんまる 心は四角とんでゆきたや 遠い空

ゆずり葉の宿 – 島倉千代子

あのひとと 別れたらもう誰も 愛せないのよ髪を切っても 男にゃなれないし月と私と ただふたりねざめの宿に 散ってゆくゆずり葉の音に 身をぬらすのよゆずれない 恋

三日月慕情 – 島倉千代子

苦労を楽しみ ここまで来たわきっと明日も 流浪ぐらし女の愛は 三日月慕情思いはぐれて ふり向けば月もひとりで わが身を削る誰かを不幸に させたくないのひとりあき

愛するあなたへの手紙 – 島倉千代子

あなたに送るこの手紙 あなたが受けとるこの手紙身体を壊していませんか 自然に笑顔でいられますか泣いたら泣き止み 次の朝を精一杯生きてほしい友達はたくさんできます

襟裳岬 – 島倉千代子

風はひゅるひゅる波はざんぶりこ誰か私を 呼んでるような襟裳岬の 風と波にくいにくいと 怨んだけれどいまじゃ恋しい あの人が風はひゅるひゅる波はざんぶりこ浜の日暮

風のみち – 島倉千代子

落ち葉のいたみ 知りすぎたけど風に吹かれて 帰りたいいろんな事が ありすぎたから風と一緒に 帰りたい愛して泣いた あの秋へきれいな別れ 確かめに…あゝ人の世は 

からたちの小径 – 島倉千代子

なつかしいうたを 誰かがうたってる遠い日の思い出が よみがえる駅から続く からたちの小径を手をつなぎ 寄り添って 歩いたわあぁ 恋のかほり残して あなたは消えた

夢一夜 – 島倉千代子

素肌に片袖 通しただけで色とりどりに 脱ぎ散らかした床に広がる 絹の海着ていく服が まだ決まらない苛立たしさに 口唇かんで私ほんのり 涙ぐむあなたに会う日のとき

そろそろり – 島倉千代子

冷たい風が吹いてきて寂しい時はきれいな景色を思うのさ たとえば青空をちょっぴり努力しなければ大きくなれないね 不器用だけどそろそろり 歩いてゆくのですその心に 

すみだ川 – 島倉千代子

銀杏がえしに黒じゅすかけて泣いて別れたすみだ川思い出します観音さまの秋の日ぐれの鐘の声「ああ そうだったわねぇあなたが二十 あたしが十七の時よいつも清元のお稽古

海かがみ – 島倉千代子

心の中に 広がる海がある悲しい風にゆれる夜は 一人月を見るいつになったら十五夜のきれいな月になりますかその時 やさしく教えてくれた波にゆれても 明日は満月 海か

あなたを紡いで手毬唄 – 島倉千代子

ひとつ ふたつ みっつとせしあわせの破片 数えながら…愛をほおばる ひな鳥のようにやさしい胸で すごした日々笑顔はひとりじゃ つくれないさと口移しに 教えてくれ

積木くずし – 島倉千代子

あなたの足音が去ったその日からこわれた階段にはもう冬の光も射さないあなたがいつも踏みしめていけるように愛をそっと置いて 置いていた時を示さない部屋は涙も枯れ果て

ひろしまの母 – 島倉千代子

この世のいのち 終わるともわが子を想う 母の愛哀しみ深い ひろしまのさだめを泣くか 大田川あれから もう三十三年もしも おまえが生きていてくれたら幸せな日々が過

流し唄 – 島倉千代子

流しの唄に 聞き惚れた演歌の節が なつかしや笑って聞ける はずなのに二人別れた あの夜を思い出しては 泣いている涙をすてる 酒なのに悲しくなるの 切ないわギター

ほれているのに – 島倉千代子

ボンボンボン ボンボンボンボンボンボーン チャッチャチャボンボンボン ボンボンボンボンボンボーン チャッチャチャひと目でほれた 「ヤンヤヤーン」あなたに首ったけ

悲しみの宿 – 島倉千代子

「悲しみにたえかねて 旅に出ましたあなた 私は今 北日本の小さな宿にいます」波の音にめざめて 二度と眠れないのよ北の海は今夜も 暗く荒れているわ生きていても私は

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