岡本舞子

見知らぬ国のトリッパー – 岡本舞子

港へ抜ける路地から
潮の香り 流れてくるの
駆け出して みあげたら
かもめが はばたいてゆくわ

オレンジかみしめたら
目にとびこむ すべての景色
絵ハガキにして エアメール
あなたの街に 届けたい

見知らぬ国のトリッパー
きのうとちがうトリッパー
私の心さえ 知らずにいるの
ちょっと じれったいのよ
はやく 気づいてほしい
ふたり 歩きだすのよ
めざめたての気持 大事に育ててね

入江の舟 揺れてる
マストの先 光らせながら
あしたには 遠い国
めざして 旅立ってゆくわ

見知らぬ国のトリッパー
とびらをあけて トリッパー
ちょっぴりこわいけど うちあけたいの
熱い 砂の上から
あなた ひとりにおくる
笑顔 とっておきなの心 はるか
あなたのもとへ とんでゆく

見知らぬ国のトリッパー
きのうとちがうトリッパー
私の心さえ 知らずにいるの
ちょっと じれったいのよ
はやく 気づいてほしい
ふたり 歩きだすのよ
めざめたての気持 大事に育ててね

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