山本精一

もぬけのから – 山本精一

わずらわしいくらい
ぼくらには 時間があり
つかれたフリをして どこまでもあらわれる
どうでもいいことにとらえられ もてあそばれ
気が付けばもう少しの スキマもなくなってる

うしろを見たら
あたりは もぬけのから
みんな いつもの
大きなウソの中へ

いつでも会えると 思うたび 会えなくなる
何度めかの夢 眼醒めたとたん 忘れて

やさしい人たちは とびきりのお化けになる
どのくらいって分るほど 目に見えて大きくなる

あたまのなかでは いつまでも雨がふって
どれくらいって分るほど たくさんの傘がゆれる

ねぐらはあると思い込んでいたけど
どこにもないって感じては息を吐き

うらやましいくらい
彼らには迷いがない
手に入れたものなら
何でも壁に飾って

出口はあると感じてはいたけれど
もどかしいほど ぼくらはもぬけのから

ありえないくらい ぼくらには時間がない
今あるすべてを どうにも持て余して

人気の新着歌詞

ゴミ箱のなか – 山本精一

今夜も朝まで 眠れない夢のなかとりとめのないうたが 浮かび上がり 闇に消えてゆく見えないものには 耳を近付けてみる何かの声がきこえだれの目にも だれのこころにも

虚空の屋根 – 山本精一

いつもなんの まえぶれもなく白い霧のようなものに覆われて心うばわれ追いかけたものもなんの余韻もないままに なくなる大きなてのひらの上を 走りつかれてときどき ハ

童謡 – 山本精一

やさしい人は 時に残酷な爪をたて心にもない 言葉でこころを切り裂いて悪びれもせず ウラもオモテもない顔でさりげないほど あざやかに 気配を隠してたのみもしないの

まっすぐにみちをはずすわたしには – 山本精一

あいまいな心のみなもとはあやしげなよわいきもちの せいなのか?電車でとなりあわせた 子供のはなしごえハッと気づいて 驚いて耳をすませてみたらこんなに こんなにか

真昼間の獏 – 山本精一

あなたの白さは とても 軽くて言葉に乗せても まるで疲れないあなたのせかいはいつも 迷路でそんなところも とても 嬉しい真昼間の夢のなかを ゆらぎながらこのまま

ゆうれい – 山本精一

また、きのうによく似た白い朝がゆっくりはじまってみんなの期待に応えるような いつものわたしになるなにも 話すことがないときは ふいに おしゃべりになるコトバがあ

12色のバラッド – 山本精一

時のたつのも忘れるほど 部屋の中で埋もれいつも何かしら ふさぎ込んでいるおそろしいほど 繰り返してスリ切れた日常は気付かないくらい ゆがんで見えてる今は求めるこ

POWDER – 山本精一

もう少しはたぶん ここにいるかもしれないこんなにも静かな 気持ちになれるなら今はまだどこにも 灯りはともらない今はまだ誰にも 光は届かないこころは急になぜか 冷

SHOOT – 山本精一

そこには怖れもなく沈んだ心もなく昂まることもなくとりたててうたがいもせずゆがんだ夢もなく投げつける鎖もない力を込めるものもあきらめるものもない何だか 今ならよく

DELUSION – 山本精一

いつも途中まで 憶えていたもの家に着いたら 忘れてしまった何も思い出せないままほんの少しなら 自分のこともわかる気がした けれどそれよりも今は眠らせてほしいんだ

EVER GRAY – 山本精一

今日は何をしても どれもつまらない鏡を見ながら 顔をしかめたりむりやり誰かに 電話してみたり久しぶりに 本をひらいては閉じてあたらしい僕らは深みどり急な光あびて

ORGEL – 山本精一

アミの目の上を すりぬける彼とっくに色もあせて 風にあおられてまい上がる彼小さな弧を描きながら胸にかくれてのひらに乗りささくれた 気分の 真ん中であそびのない 

未来図 – 山本精一

はじまりという終わり時計のネジ廻すのは誰?進むべき明日なんて疑い続けくたびれてしまった風が渦巻く空狙い撃てあざやかに弛むカイトの糸放つことができたら世界はぬかる

サナギ – 山本精一

いくら待っても 人になれないいくら呼んでも 人に会えない孤独がいつでも側にいてくれるとは まるで限らないうたがうことでしか何も話し合えない人うしろすがたが 誰か

Back to top button