古い古い箱の中 貝やビーズ 想い出に
色褪せた手紙の束が混ざってた
ふるさとを離れ 巣立った私へ
不器用な愛情 今に気づいて
口もきかずに 拒んだ日々に
涙流した 母の背中
家を出た日は 真っ青な空
たんぽぽの綿 無邪気に飛んだ−−
遠い遠いこの場所で いまだ青い夢を追い
くすんだ街の空 星も見えないけど
さりげない電話 元気をくれるよ
不器用な生き方 苦笑いして
近すぎた距離 ぬくもりさえも
気づけずにいた 幼すぎて
いつか帰る日 きっと青空
たんぽぽの綿 無邪気に飛ぶよ–
人気の新着歌詞
惜春 – 山本サヤカ 最後の荷物 まとめ終わって父さんが ぼんやりと畳の縁 さすった「遅くなるから そろそろ行こう」肩たたき 叔母さんさん笑う台所の灰皿は母さんの匂いがする弟の友達が
つくしの言伝 – 山本サヤカ 山間の白い道は 雪の轍 連れ添って朽ちたバス停の文字は 行き先すら伝えない瞳を閉じてそっと名を呼ぶ 雪原のつがいの足跡途切れては 消えた場所あの人がのこした翡翠
あの日の傘と初恋あざみ – 山本サヤカ 思い切り蹴飛ばした缶が空に煌き舞い上がり 太陽をはじいたふわりふわり長閑な雲は そう心を映すように 流されゆくまま迷い道を抜けた先 たどり着いた言の葉は一輪の儚
卒業証書 – 山本サヤカ 大嫌いだった教室は もう からっぽで黒板に連ねた みんなの名前にあの文字さがした初めて見せた君の涙と 卒業証書と好きのことば 言えずにつぶやく 小さなありがとう
線路沿いの木苺 – 山本サヤカ 各駅停車の窓に 踏み切りの音が響く出逢っては別れゆく線路 そして また駅に着く曖昧な恋の終わりを 指のはさみで断ち切って今 桜 降る ホームに立ち 記憶と綴じた
ここにいるよ – 山本サヤカ 交差点を渡る人の群れに逆らえず空を見上げ あの雲に生まれた意味 探したよ誰もが迷い込む迷路で 明日への矢印を君がくれたひとりきりじゃないと 心にふれたその手君が