山本サヤカ

あの日の傘と初恋あざみ – 山本サヤカ

思い切り蹴飛ばした缶が空に
煌き舞い上がり 太陽をはじいた
ふわりふわり長閑な雲は そう
心を映すように 流されゆくまま
迷い道を抜けた先 たどり着いた言の葉は
一輪の儚い想いだけを焦がしてゆくよ

傷つけた君へ また 素直になれたら
初恋あざみ 風に包み
二人 あの頃へと帰ろう 指切りとキスを交わして

思い切り蹴飛ばした 意地っ張りの
ため息 舞い昇り 太陽をかくした
君の傘を振り払い 雨の路へ飛び出した
一輪の過ち 受け止められず泣いた あの日
傷つけた君へ また 素直になれたら
新たな季節 続く路へ
二人 あの頃へと帰ろう 約束のキスを交わして

傷つけた君へ また 素直になれたら
初恋あざみ 風に包み
二人 あの頃へと帰ろう 指切りとキスを交わして

そっと仲直りの指切りとキスを交わそう

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