山川豊

蛍草 – 山川豊

俄(にわ)か仕立(じた)ての しあわせは
身につかないわと 目で笑う
あれから三年 もう五年
足踏みばかり させたけど
明日(あす)の灯りが みえてきた
おまえは心の 心の 蛍草

住めば都と 言いながら
寄り添うおまえの 細い肩
たまには呑もうか 水入らず
おちょこに夢を 注ぎ足して
ふたりぼっちで この先も
おまえは心の 心の 蛍草

辛いことなど なかったと
襟足直して 酌をする
ごめんよ苦労の かけ通し
その分きっと 取り返す
ついておいでよ 離れずに
おまえは心の 心の 蛍草

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アメリカ橋 – 山川豊

風が足もとを 通りすぎてゆく久しぶりだねと 照れてわらいあって―アメリカ橋のたもと ふと通うぬくもりやるせない恋 埋(う)めた街 角部屋の灯り石だたみ石だたみ 

港のブルース – 山川豊

船の汽笛に ゆれる面影過ぎ去りしあの日が ほろ苦く沁みるよ君ゆえに麗しき 紅きくちびる思い出せば今も尚 胸が熱くなるせめて逢いたい 港のブルース波の間に間に 点

男のららばい – 山川豊

おもいで肴に くみ交わす男の背中に 顔がある十人十色の とまり木で夢を丸めて 流し込むららばい ららばい 胸に刺さる注ぎ足す氷の 割れる音ららばい ららばい 心

港酒場 – 山川豊

波と吹雪にさらされて船は港で冬を越す背中向けても つきまとうおまえの匂いくせまでも港酒場の虎落笛(もがりぶえ)何故か骨身に滲みてくる「きっと帰る」のなぐさめはし

夢列車 – 山川豊

うすむらさきの日暮れの中を夜汽車は行く行く 北の空泣いて別れた港町(みなとまち) 今日も冷たい雪が降る胸のすき間に風が吹き荒ぶもう一度 もう一度おまえとふたりで

面影本線 – 山川豊

幸せそうだね 横顔がきれいに見えるよ 昔よりお前も一人で いるような気がしてはるばる 逢いに来た夕焼け北国 アカシアの並木はあの日の ままだけど夢は帰らぬ 遠い

酒は男の子守歌 – 山川豊

辛い恋などやめにして別れましょうと泣いた女(ひと)人影淋しい夜の街路地の屋台でひとり呑むおまえが愛しいよ おまえが愛しいよやけのやん八朝まで 朝まで酒だよひとり

メープル街道 – 山川豊

親も仕事も捨ててきたあなたの呟き 悲しそう息を呑むほど鮮やかな華やぐ木々とは裏腹に美し過ぎる街に来て教会の鐘で目覚めればあなたの寝顔に涙あと世界でたった一人守れ

ナイアガラ・フォールズ – 山川豊

無理です 無理です そんなこと人の幸せ うらやめば無理です 無理です そんなこと惨めになると分かっていても霧の乙女号 乗る客はハネムーンらしい二人が目立つ怒濤の

雪舞橋 – 山川豊

会いたくなったなら この橋へおいでと片方だけの手袋を そっと差し出したちらちらちらと はらはらはらとさよならもいえず残(のこ)り香(が)を頬(ほほ)にあて 泪を

死なず花 – 山川豊

ごらんよ夜空の星でさえあんなにたがいを呼んでいるもっとおよりよ世間は見るなおれとお前の あ…死なず花おれのまなこを見てくれよ言葉はいらない胸あわせ死ぬも生きるも

アーバン ボクサー – 山川豊

身の上話しは 好きじゃないただの男が ここに居るひとりぼっちの 大都会星空だって 拝めない忘れた故郷 思い出す帰りたいけど 帰れない怒りと恥が 入り混じる慰め探

優しい女に会いたい夜は – 山川豊

優しい女に 会いたい夜は低い枕で 眠りゃいい涙が耳まで 落ちそうな遠い昔の子守唄ねんねんよう ねんねんよう母に似ていた 片えくぼ微笑み浮かべて 暮らしているだろ

ふるさと花火 – 山川豊

懐かしい顔 見かけた生まれて育った 町息子ももう 16歳(じゅうろく)ずいぶん早いもんだな 嗚呼父がいつも 言ってた言葉今はすごく わかります線香花火ふるさとへ

泣かないで – 山川豊

恋する度に 化粧を変えて生きてきたと 云うけど黙っていても 隠せはしない流した涙の数は泣かないで 泣かないで過ぎたことは 置き去りにして泣かないで 泣かないであ

神戸の落葉 – 山川豊

これっきりに しましょうと君はとつぜん 云いだした恋は散りゆく つめたい落葉灯りせつない 三宮思い出ばかり むなしく浮かぶ 港町いつもそばに いるようでなぜか元

螢子 – 山川豊

頬にひとすじ ひかってた蛍みたいな その泪辛い昔は 忘れりゃいいさそっと振り向き 抱きしめた螢子 螢子 どこか淋しい すがりぐせ苦労かけたね おまえにはいいのあ

哀愁の街に霧が降る – 山川豊

日ぐれが青い灯つけてゆく宵の十字路泪色した 霧がきょうもふる忘られぬ瞳よ呼べど並木に消えてああ 哀愁の街に霧が降る花売り娘の花束も濡れる十字路のこる香りに あま

わかれ雪 – 山川豊

化粧が落ちるよ そんなに泣いちゃこのまま逢えない ふたりじゃないさ別れのホームに 雪が舞うか細いおまえの 肩に降る待って 待って 待っていてくれ春にはかならず 

蜃気楼の町から – 山川豊

いつか 魚津の港から蜃気楼(しんきろう)が 見たいのとあなたは 言ってたねひとりで来ちゃったよ 秋の夜に蛍が飛ぶよな 光る海どこか淋(さび)しくて魚津の町は 雨

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