山口瑠美

天気雨 – 山口瑠美

溜息つくと しあわせは
逃げていくから 笑うのよ
やさしい母の 呼ぶ声が
聞こえてきそうな 夕焼け空

誰もが胸いっぱいに 涙を抱え生きてる
あぁ人はいじらしく 愛しいものですね

サラサラ降り出す 天気雨
喜び哀しみ 溶け合う街で
私は私の しあわせ探す
今日の日にサヨナラと ほほ笑みながら

不器用すぎる 娘だと
泣いた私の 背を撫でて
自分のことを もう少し
許してごらんと 諭された日

今でも父の言葉が 心の中で生きてる
あぁ人は何度でも 出逢えるものですね

サラサラ降り出す 天気雨
涙と笑顔を 思い出にして
私は私の 足跡残す
陽だまりのあたたかさ 確かめながら

サラサラ降り出す 天気雨
喜び哀しみ 溶け合う街で
私は私の 青空探す
涙にはサヨナラと 手を振りながら

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母便り – 山口瑠美

夜ふけにひとり 膝を抱き母の手紙を 読み返す身体を気づかう 便箋の文字が涙で またにじむ母さん 母さん お母さんそのうち一度 帰ります家族のことが 一番でいつも

名残り月 – 山口瑠美

夜通し鳴いてる 虫の声せつなくしみます この胸に眠れぬままに ため息つけば幸せひとつが 恋しくて…愚かでしょうが 待つなんて窓に涙の 名残り月あなたの哀しい 裏

北しぐれ – 山口瑠美

糸より細い あなたの噂頼りに海峡 越えて来た黙って消えた その理由(わけ)を逢って聞きたい あなたから逢わせて下さい 今度こそ涙しぐれる 北の町あなたが通う 港

幸せ一歩 – 山口瑠美

人に踏まれて道端に咲いてる花の いじらしさいつも笑顔で 生きてたら巡り合うでしょ 幸せに一歩づつ 一歩づつ歩いて行きます心ひとつに 重ねてもいつかいつしか すれ

花の夜 – 山口瑠美

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行合橋 – 山口瑠美

日暮れて賑わう 橋の上川面にきらめく 町灯り胸にしまった あの人の面影浮かべる 水鏡行く人 来る人 戻る人行き合い橋は 別れ橋幸せそれとも 不幸せこの世の流れの

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