尾鷲義仁

一人で泣かないで – 尾鷲義仁

こんな俺だが 頼むよと
抱けば小さく うなずいた
惚れて惚れて 惚れぬいて
いつでも俺に 尽くしてくれた

お前をかならず 守ってみせる
だから一人で 泣かないで

酒に縋った あの頃は
いつか暮らしも やつれたね
惚れて惚れて 惚れあえば
目と目で通う 言葉もあるさ

昔を忘れて これから先は
俺のとなりで 眠りなよ

町で静かに 咲いている
野花みたいに 暮らそうよ
惚れて惚れて 惚れぬいた
大事な俺の 心の花よ

ふたりで見ないか 小さな夢を
お前一人で 泣かないで

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