尾鷲義仁

なさけ川 – 尾鷲義仁

情けかければ 流されて
夢さえおぼれる 川がある
それを承知で 棹(さお)をさし
行けばその先 通せんぼ
明日の夢追う なさけ川

浮くも沈むも この世には
心をさえぎる 川もある
今は添えない さだめなら
愛の流れに 耐えてゆく
明日を夢みる なさけ川

つらい苦労を 分けあって
意地でも越えたい 川がある
谷の早瀬を 乗りきれば
情(なさけ)花咲く 岸へつく
明日はふたりの なさけ川

人気の新着歌詞

母さんの秋 – 尾鷲義仁

俺らが大きく なったのか母が小さく なったのか稲穂の中で 手を振る母の野良着姿が 見えかくれご無沙汰ごめん 母さん母さんの秋今夜は蕎麦でも 打とうかと少し弾んだ

想愁歌 – 尾鷲義仁

悲しみの胸に 白い雪が降る花が咲く 春来ても こころ冬の海あなたの呼ぶ声だけが 耳から離れない涙で別れても あなたが 私のいのち逢いたいと想う こころ叱っても手

般若(おに)の恋 – 尾鷲義仁

あなたを喰べて しまいたい恋しさあまれば 憎さがつのるちがう女と 夢ん中手に手を取って 逃げるなら心が般若に 涙が滝に身体の中が 火柱にそれでも わたしを 捨て

酔っぱらって子守唄 – 尾鷲義仁

今日は宵の口からついてないんだ子供を預けた先から人が来て 金寄こせってさ風を引いたって 医者の掛りが大変だって別に欲しくて 生んだ児じゃないけど児は児なんだから

一夜に一夜 – 尾鷲義仁

優しさに甘えるわけには 行かないと春さえ待てずに 去ったひと見送る駅の夕まぐれあ…素顔に涙 舞い散る小雪行き先も教えず ポツリとそっぽ向き便りをするわと いった

一人で泣かないで – 尾鷲義仁

こんな俺だが 頼むよと抱けば小さく うなずいた惚れて惚れて 惚れぬいていつでも俺に 尽くしてくれたお前をかならず 守ってみせるだから一人で 泣かないで酒に縋った

語り酒 – 尾鷲義仁

好いて好んで 裏道を歩き通した わけじゃない運がないのか 陽に背を向けていつしか日陰で 咲いていた酒よ おまえも わかるだろ今夜は おまえと 語り酒胸を裂かれる

Back to top button