尾形大作

新宿旅鴉 – 尾形大作

人情ひらひら 紙よりうすい
表通りに背を向けて
ネオン街道 とまり木づたい
飲んで 飲まれて騒いでも
背が泣いてる 背が泣いてる
新宿旅鴉

連れて行ってとすがったやつが
こんな俺にもひとりいた
あいつ倖せ つかめたろうか
夜の花園 歌舞伎町
風が身にしむ 風が身にしむ
新宿旅鴉

夢が欲しさに 人恋しさに
知らぬ同志が もやい酒
調子はずれと 笑わば笑え
親父ゆずりの しゃがれ唄
酔えば顔出す 酔えば顔出す
新宿旅鴉

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俺の道 – 尾形大作

俺ら九十九里 荒浜育ち真赤な夕焼け 心に残し故郷すてた 子供の頃は他人のそしりに 背を向けながら砂をかむよな 苦しさも耐えて こらえた 男意気道に迷って 後ふり

時代ZIDAI – 尾形大作

憂き世嵐の 夜が明けりゃうらみつらみも 過去にして明日へひとすじ流れ行く 時代…時代川ああその夢に 死ぬまでついてくと聞き分けのない 幼女(こども)のように 眸

吉田松陰 – 尾形大作

時と命の 全てを賭けた吉田松陰 憂国の夢草莽に 果つるとも松の雫は 久坂に宿り花は桂の 枝に咲く口で言うより 行うことが志士の志士たる 誇りならかくごの罪の 踏

いやんなっちゃうなア – 尾形大作

すねているんじゃ ないけれどひとり今夜も はしご酒今もこんなに 好きなのになぜかあの娘と 別れたよあゝ…いやんなっちゃうなァあゝ…いやんなっちゃうなァ恋はいつで

塩原旅情 – 尾形大作

名所たどれば 限りなく誇り高きは 塩原町よ春には山が 微笑みかける夏の山から 滴る夢と歴史を語る 箒川 ああ人の運命を さながらに六連星十一 湯の香り鳥のさえず

大連の街から – 尾形大作

ここが大連の街 とてもきれいだね駅前広場さえ こころときめくアカシアの道を歩けばなぜかしら 時がとまるよ君のこと 思うたびこの胸が ただ痛むよひとり旅 別れ旅

無錫旅情 – 尾形大作

君の知らない 異国の街で君を想えば 泣けてくるおれなど忘れて しあわせつかめとチャイナの旅路を 行くおれさ上海 蘇州と 汽車に乗り太湖のほとり 無錫の街へ船にゆ

筑後川 – 尾形大作

まぶたとじれば 葦雀の童歌も懐かし 筑後川幼馴染みよ わがふるさとよ清き流れは あの日のままか……あの日のままか夕焼けこやけで 追いかけた笹舟沈んで 日が暮れた

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