小高芳太朗

奇跡 – 小高芳太朗

眩しくて華やかで、でも新宿の夜は寂しかった
こんなにも綺麗に夜の雲が見えるのはこの街だけ

これだけ人が歩いてて賑やかで、なのに寂しかった
刹那より近くて那由多より遠い距離
僕は目が眩んだ

誰も知らない世界の真ん中で
誰もが気付かれないように泣いていた
生きているだけでもう奇跡みたいだ
欲しい物はいつだって見えない物

誰かがぶっ倒れていた
誰も何も言わなかった
僕も何も言えなかった
那由多より遠い距離
僕は目を逸らした

君も痛みを抱えて笑っていたの?
誰にも気付かれないように泣いていたの?
気付けなかった涙がこぼれ落ちた
其処から今君の目に何が見えた?

強くなりたかった
今だって思ってる
だけど強さってどんな形だろう?

誰もが痛みを抱えて笑っていた
誰もが気付かれないように泣いていた
生きているだけでもう奇跡みたいだ
欲しい物はいつだって見えない物

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