小金沢昇司

  • 小樽運河に恋が降る – 小金沢昇司

    遠い昔に 憧れた女(ひと)にどこか似ている 淋しげな瞳二人が出会った ビアホール小樽運河に 星が降る歩こうか もう少し恋が始まる 北の街 赤いガス灯(とう) 白い頬染めて俺の心に 恋の灯(ひ)がともる夜風に揺れてる 長い髪甘い香りに 誘われて飲みたいね もう少しグラス合わせる 港街 寒くないかと 抱き寄せて聞けばそっとうなずき 微笑んでみせた今夜は素敵な めぐり逢い小樽運河に 並ぶ影酔いたいな も…

  • 面影橋から… – 小金沢昇司

    「この橋渡ったら お別れです」とお前は淋しく 笑ってみせた坂の街 暮らした二年半遠い日の想い出が こんなにも愛しい時よ戻して あの人を面影橋から もう一度 川沿い桜径(みち) 寄り添いながらお前は映画の ようだと言った若すぎて はしゃいだ季節(とき)は過ぎ春を待つ日無坂(ひなしざか) なつかしい夕暮れ橋のたもとで 微笑んで面影橋から もう一度 「あなたは一人でも 生きられるでしょう」お前の口癖 答…

  • 女の酒場 – 小金沢昇司

    今にも降りそな 空のよう 溜まった涙 あふれ出す人が見るのも 構わずに 思い切り 泣いた優しい貴方の 面影を この唄聞けば 思い出す傷つくことは 初めから 知っていたけど 恋しいよ 恋しいよ 背中が 恋しいよ逢いたいよ 逢いたいよ もう一度 逢いたい倚(よ)りかかる 背凭(もた)れもない 女の止まり木 心に残った 未練酒 時間が行けば 苦(にが)くなる強がり足(た)して 薄めても 辛さに 噎(む)…

  • 達者でナ – 小金沢昇司

    わらにまみれてヨー 育てた栗毛今日は買われてヨー 町へ行くオーラ オーラ 達者でなオーラ オーラ 風邪ひくな 風邪ひくな離す手綱が ふるえふるえるぜ 俺が泣くときゃヨー お前も泣いてともに走ったヨー 丘の道オーラ オーラ 達者でなオーラ オーラ 忘れるな 忘れるな月の河原を 思い思い出を 町のお人はヨー よい人だろが変る暮しがヨー 気にかかるオーラ オーラ 達者でなオーラ オーラ また逢おな また…

  • 男一代 – 小金沢昇司

    神が俺(おい)らに 与えてくれた命と言う名の 預かりものを護り通して 生き抜くからは人に優しく 情けにあつく男一代 燃えてやる 苦労かけるが 許して欲しい今更どうなる 後へは引けぬ進むばかりが 道ではないが山より高く 海より深く男一代 燃えてやる 時世時節(ときよじせつ)が 変りはしても誠の一文字 こころに抱いて決めた道なら 迷いはしない胸にきざんで 腹におさめて男一代 燃えてやる 人気の新着歌詞…

  • あなたしかいらない – 小金沢昇司

    消し忘れの煙草をひねり“忘れないよ”と呟くあなた夜明け前のホテルの部屋は哀しいほどさよならの香り愛した記憶さえボロボロにもう他人より冷たい顔だけど あなたしかいらない背中に駈け寄り 涙を埋(うず)めたらあなたしか見えないあなたしかいらないあなたしかいらない 呼び慣れてる名前をそっと胸の中で呼びかける私薄明かりのルームライトに揺らめくのはしあわせの破片(かけら)抱かれた温もりがヒラヒラともう魂(ここ…

  • 青春の忘れもの – 小金沢昇司

    一人グラスを 傾けてしみじみ酔いたい 夜もあるいつしか夢を 忘れてた時間(とき)に流され 暮らしに追われもう一度 もう一度 あの日に戻り青春時代の忘れもの 探す 探す旅に出る 何が答えか わからずにため息こぼした 夜もある不器用すぎる 生き方は親父ゆずりか 男の性(さが)かもう少し もう少し 自分の道を遠い時代の宝もの 胸に 胸に旅に出る 古い写真を みつめてはしみじみ酔いたい 夜もある早くに逝っ…

  • 雨の交差点 – 小金沢昇司

    雨の交差点 行き交う人たち見覚えある背中 心ざわめく響くクラクション 振り向くあなた視線逸らす私 「嘘…」とつぶやく未練捨てたはずの オトナの別れは運命の悪戯に 激しく揺れるどうか今夜だけは 雨に濡れさせて頬の涙を 知らせたくないから こんな風に街を 並んで歩くの「久々だ」と笑い 肩を寄せ合う響く雨音が 身体に沁みて傘の下で二人 甘い夢見る遠い日々の記憶 にじんで広がり愛しさと切なさに 想いが揺れ…

  • おまえがいたから俺がいる – 小金沢昇司

    こんな男の どこがいい酔いにまかせて 聞いてみる交(かよ)う情けの 差し向かいかけた苦労は 詫びても足りぬ雨風しのいで これからも…‥おまえがいたから 俺がいる 俺がいる 渡る世間に つまずいて自棄(やけ)を起こした 夜もあるそばで支えて くれた奴(やつ)受けた真心 忘れはしない小さな幸せ 夢に見て…‥おまえがいたから 俺がいる 俺がいる 窓に飾った 撫子(なでしこ)の花に重ねる その笑顔口に出さ…

  • とべない雀 – 小金沢昇司

    追えば逃げてく あなたの空をとべない雀が 夜啼きしてます吐息からめて さえずる声は届かぬあなたを 探しています羽根を休める 場所もなく雨に打たれて 震えています恋しいよ 逢いたいよ帰らぬあなたは夢の中淋しいよ 切ないよ 枕を濡らして泣いてます 見上げる空を はばたけなくてとべない雀は 痩せてゆきますくちばしさえも 愛が欲しいとあなたの背中を つついています胸に埋もれて 泣けるならずぶ濡れだって と…

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