小野和子

葛の葉 白狐伝 – 小野和子

恋しくば尋ね来てみよ
和泉なる信太の森の 恨み葛の葉

死する命を 助けられ
情けを受けしわが身なり
縁の糸の いたずらに
嘆いてみても帰らぬことと
恨みますまい 嘆くまい
ひとり静かに身を引きますと
白狐葛の葉 泣き別れ

せめて夫に一筆なりとも
書き置きしようと
唐紙そばに 近よりて
一筆書いてはほろと泣き
二筆書いてはわっと泣き
三筆四筆と 書くならば
硯の水は 濃うけれど
落ちる涙で アン…淡くなる

契り結んだ はずなのに
親子別れの 悲しさに
泣いて我が子を抱きしめる
勝手な母を許しておくれ
妻子の縁も 今日までと
淋しくひとり信太に帰る
葛の葉悲しい 泣き別れ

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