小沢健二

神秘的 – 小沢健二

秋の日に願いをかけながら
水辺を歩くブルックリンの公園
形のない霧が渡る
幻? いや それはイスラム教の詩のように
確かな時を刻むよ

土星の環のように踊る子らが
父と母を悩ます 笑わす
善き息吹を連れてくる
幻? いや それはキリスト教の詩のように
愛という奇蹟を讃うよ

闇の中へ高く飛ぶ華やかな緑
恒河沙永劫無限不可思議を超える
陶酔を待つ魔物たちがいるところまで
乱れ咲き尾根を燃やし生き返らせてゆく炎

光あれ! あなたに咲きたまえ
そう想う時 コネティカットの雪
静寂を待ち 川を凍らす
幻? いや それは台所の音とともに
確かな時を進むよ

闇の中へ高く飛ぶ華やかな緑
恒河沙永劫無限不可思議を超える
陶酔を待つ魔物たちがいるところまで
鍵を壊し檻を開け蘇らせてゆく炎

光あれ! 僕らに咲きたまえ
そう想う時 東京の春の雪
雫となり 友を濡らす
神秘的 でも それは台所の歌とともに
確かな時を遠く照らす

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踊る月夜の前に – 小沢健二

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