小橋亜樹

  • ねぇ、じいちゃん – 小橋亜樹

    路地裏今にもつぶれそな酒屋の奥必ず飲んでた角打ち手酌で首から手拭い腹巻き巻いてこっちだこっちと手招きをして巾着ひとつに煙草はわかば「自慢の孫きた」と笑いながら 隣の銭湯湯上がり仲間へ寅さんみたいに名調子でさマッサージ機正座「時は元禄~」覚えたての口上となえ「お代はいらぬ」と笑いながら じいちゃん じいちゃんねぇ、じいちゃん二人乗り自転車夕陽に包まれて教えてくれたこの世で守るもの 最期のお酒を交わし…

  • 愛・寿留女節 – 小橋亜樹

    ハァ~Come come come onBe happy(FUKUSHIMA)Come come come onCome come onCome come come onChewing squid(FUKUSHIMA)ハァ~福の町~ 愛する芽吹き大千軒よこの地に生まれてありがとう岩部の青はどこより深くおっかぁの優しさ胸に染むかみしめる度頬伝う握りしめ見上げ思い熱くすべては紡ぎのご縁だと Come …

  • 飲むしょ朝まで – 小橋亜樹

    私は幼い頃に父親を亡くし、母親が女手一つで育ててくれました。だけど、私には素敵な、素敵な仲間がいます。そんな仲間と酒さえ飲んでいれば、私は、私は、幸せなんです。 夢から覚めたら例の店女同士の愚痴の酒あんな男は 忘れちまいななないろ納豆 食べながら ちきしょう! 嗚呼 しそ焼酎同じのあと二つ ちょっと、あんた、今日仕事終わったらちらっと行かないかい? ちらっと。な~も、あんた、ちらっとたって、いつも…

  • 毎日が酔酔日 – 小橋亜樹

    休肝日はございませんお品書き見ただけで酔えちゃう心意気東西南北 酒あらば即四方八方 酔いながら直ぐ命の水を浴びるのです人に垣根はありませぬ袖ふれあえばすぐにカンパーイ!酒友達右往左往 どの道生きるのか七転び八起き人生色々酒は涙かため息かぁ毎日ズバッとスイスイ酔酔日(すいようび)酔って酔われて 酔われて酔って人生ドカッとスイスイ酔酔日(すいようび)酒こそ心の花咲かす 飲めないものはありませぬビールに…

  • 熱き心に – 小橋亜樹

    北国の旅の空流れる雲 はるか時に 人恋しくくちびるに ふれもせず別れた女(ひと) いずこ胸は 焦がれるまま 熱き心に 時よもどれなつかしい想い つれてもどれよあゝ 春には 花咲く日があゝ 夏には 星降る日が夢を誘う愛を語る 熱き心に きみを重ね夜の更けるままに 想いつのらせあゝ 秋には 色づく日があゝ 冬には 真白な日が胸を叩く愛を歌う 歌を オーロラの空の下夢追い人 ひとり風の姿に似て熱き心 き…

  • ぶらぶらぶらり – 小橋亜樹

    出会えた瞬間に考える次いつ 瞳と手と手交わせるか頭隠さず尻まで隠さぬそんな心の絆こそ 「なんにも無い町だもの」ってここにはほら あなたがいるこの場所にだけある宝 ぶらぶらぶらり ぶらぶLOVEかけがえのない あなたへ愛に 「生まれてこの島しかしらねぇ」とゴツゴツ深く 時刻まれた手アルバムなぞり 重ねた歴史こくり背負った逞しさ 「上向くことばかりじゃない」とあなたは言う「下向きでもなんか見つかること…

Back to top button