小椋佳

  • 花、闌の時 – 小椋佳

    春の陽の 優しさを 受けて蕾が枝々に 立ち上がり 競い合いして咲く誇らしく 芳しい 麗しい姿 君知るや その命 育んだ人君知るや 慈しみ 心尽くした人今君は 薄紅に 空を染め上げた闌の時 君を 仰ぐ誰もが みんなご覧 君を 讃えているんだ 抗(あらが)えぬ 運命を 受けて桜の花びらは 風に乗り 色褪せぬまま飛ぶ凛として 艶(あで)やかに 舞い散る姿闌の時 君を 仰ぐ誰もが みんなご覧 君を 讃えて…

  • ラピスラズリの涙 – 小椋佳

    愛の暮らしの 居心地の良さに甘え浸って 過ごしていたわあなたの心が いつか侵された闇の病に 気付きもせぬまま突然あなたが この世から消えてわたし ひたすら 泣きました あなたわたしの すべてだったわ酷い孤独が 心を苛む瞼濡らして 涙溢れ続け首から胸に 流れ落ちてコバルトブルーに 幾重もの数珠まるで ラピスラズリの 首飾り あなた失くして 空しい心は何を支えに 生きろと言うのもっとあなたを 深く理解…

  • 置手紙 – 小椋佳

    未だ蒼く若い人への 余計なお世話か置手紙生きてくだけでも厳しい それが君らの時代だよまずは処世訓 大好きになれる何かを見つけなさい更にはその好きなことに 特に得意になりなさい そうならないことには 負け組になるこれから時代は 9割がルーザー そう覚悟決めて励み 好きで得手なものを持ちなさい まだ蒼く若い人へと 更なる願いを伝えたい逆説的だが臆病が とるべき基本の姿勢だよ君らの未来に 潜み待ち受ける…

  • 笑ってみよう – 小椋佳

    生きてくことが 辛すぎる時 苦しいね悲しいことが 立て続く時 泣きたいねそんな時こそ 心欺き 無理を承知で できれば兎に角 笑ってみよう 愛する人に 飽きが来た時 苦しいね心変わりが 情けない時 泣きたいね誰の台詞か 泣くが嫌さに 笑ってござる 正(まさ)しく遮二無二 笑ってみよう 生きてくことが 辛すぎる時 泣きたいね開き直って 泣き虫毛虫 はさんで捨てろ 無理でも兎に角 笑い飛ばそう 遮二無二…

  • SO-LONG GOOD-BYE – 小椋佳

    月の満ち欠け 潮の満ち引きその回数を 数え重ねて随分長く 生きたものです僕も潮時 SO-LONG 歌創るやら 歌歌うやらそのいずれもが 運に恵まれ涙するほど ただ感謝です心は満ちて 幕引きの時SO-LONG GOOD-BYE 人気の新着歌詞 公園に来て – 小椋佳 わずかばかりの緑にも 日だまりと日かげがある公園に来て俺達は ひとときのやすらぎをさがすしばらくはこうして 止まった時間を…

  • 俺は本当に生きてるだろうか – 小椋佳

    これはと言える 何事もせず 一日過ぎた日そんな日ばかり ただだらしなく 一週間も過ごすと心沈んで 虚しさつのり 自らを責めるお前本当に 生きているのか 生きているのかと万に一つ 運を受けて 生まれ出でた このかけがえない 命活かす 挑み無くて 何の人生ついつい怠惰に 流れる暮らしを見返り自分を 諫めてみるお前明日こそ 生きてみるかと また改めて 問う 冷え冷えとした 世を生きること それだけで辛い…

  • もういいかい – 小椋佳

    この国に生まれて この国に育って随分長々生きたものだと喜寿を超える歳に至り想う振り返れば 奇跡的に 長い平和次第次第 豊かになる いい時代に 恵まれたと この国はそもそも いい加減が大事神と仏とキリストないまぜ平等理念に背く憲法ふと思えば 信頼する 政治家には 会わずじまい救いとなる 知り合いには 恵まれたと この国をいつしか 愛しく思ってる夢の挫折数え切れないけど生きてる以上一生懸命生きてみたら…

  • 朝まだき – 小椋佳

    昨日遅く 眠り浅く 目覚めたわ 朝まだき素敵な時間の ほてりを残しふやけてる この私カサブランカ 香り立ち 笑ってるあの人の姿 繰り返し思い 浮かべて温もり 抱きしめ ほくそ笑むどうかしたのかしら おかしいわうっすら 月まで 笑う 会えていれば 心熱く 別れての 朝まだき夜通し宴の ほてりを残し思い出す カタルシス愛しさと 切なさの 鬩(せめ)ぎ合いあの人の言葉 滑らしたサテン 手操ればまた直ぐ …

  • 僕の憧れそして人生 – 小椋佳

    僕の憧れ 実はそれこそ 僕自身のこと大好きなもの 一つ見つけて 好きなだけじゃなく特にそのこと 人より長けた 自分となる日 それが憧れその為になら 一生懸命 有らん限りの 力尽くそう時の運やら 人の運やら そこは運命 覚悟定める争いごとの 待ち受けるかも まずの戦は 実はそれこそ 僕自身のこと僕の心に 悪達巣食う ひたすら執っこくやるべきことを やりたがらない 自堕落な奴 だらしない奴こ奴らこそが…

  • 生きろ – 小椋佳

    時に生きることに 何の救いもなくて胸に絶望だけが 底溜まると弱さ露(あらわ)にして 死へと誘(いざな)われるそんな時こそ 耳欹(そばだ)て 聞こう命の声聞こえるよね 命はいつも 生きようと歌う死はいつでも 見苦しくて 酷く 意味のないもの この世に美しい死 などと云うものはない讃えられたり 褒められたり みんなまやかしさ胸の底の 命の声を 裏切ることなくできる限り 手だて尽くし 生きろ 兎に角生き…

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