小柳ルミ子

LEATHERY – 小柳ルミ子

死に絶えた愛に
くちびるを寄せるよりも
曼陀羅の花びら
切なさで開かせて

すれすれに しめつける
皮の感触のように
ああ 突き刺さる眼が
わたし活かすから
試されて 昼も夜も無い女ね
頼られて 爪の先まで ほんとの男
LEATHERY

右手にサヨナラ
左手に恋の媚薬
続けることだけで
幸せは計れない

しなやかな生き物が
獲物をつかまえるように
TOUCH! 貪る爪で
そっと引き裂いて
焦らされて わざと泣いて甘えて女ね
燃えつきて 眠くなるのはまるで子供ね
LEATHERY

すれすれに しめつける
皮の感触のように
ああ 突き刺さる眼が
わたし活かすから
試されて 昼も夜も無い女ね
頼られて 爪の先まで ほんとの男
LEATHERY

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