寺尾紗穂

月の海 – 寺尾紗穂

みやげやで手にした
ガラスのこびんみたいに
壊れやすい胸で 月を見ていた

つつまれたびんのよに
ぼくらはおたがいを
海辺の小さな家で三日だけ守りあった

嵐の去る その真夜中
月よぼくらに魔法をかけてくれ

月の光は遊ぶ きみの澄んだ肌を
さざめいてさざめいて
さかなになってぼくはきみを泳ぐんだ
波うって

もうふたりで月を
見ることはしないからと
あきらめた頬に 月を映した

ふたりを浄めるために
ふきつける潮風
嵐の海笛を いつまでも聞いていた

嵐の去る その真夜中
月よ光でぼくを射ぬけるかい

月の光は落ちる この黒い海原に
さざめいてさざめいて
魚のままでぼくはいまきみをさがすよ
波うって

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山の婆 山の婆わら一把かさんか二把にしてもどそ わしゃ荷はかるわんほいとなりゃこそ荷をかるいまする三把にしてもどそ わしゃ竿ささん鳥刺しなりゃこそ 竿さしまする

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ねんねんころりよ ねんころり坊やのお守りは どこへ行たあの山越えて 里へ行た里の土産は 何もろたでんでん太鼓に 笙の笛おきゃがり小法師に 犬張子

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ねんねの子守はつらいもの人には楽だと思われておっかあさんに叱られ子になかれ雨風ふいても宿はなし人の軒端で日をくらす

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エグエグエグ縁でそうとも柳沢いやだね女子木を切るかやを刈るションガイネそりゃかやを刈る女子木を切るかやを刈るションガイネぬしは釜無わしゃ塩川よ末は富士川ションガ

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タントシリピルカピルカピルカイヌンクルピルカヌンケコスネタントシリピルカピルカピルカイヌンクルピルカヌンケコシネ

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