宮路オサム

舞酔い酒 – 宮路オサム

燃えた恋ほど 醒めれば寒い
今のあんたは もう他人
いくら悔しさ 堪えても
酔ってまぎらす 涙もあるわ
どうせ今夜も
グラス相手の 舞酔い酒

離したくない この手を離し
別れ別れに なった人
下手な芝居と あきらめる
そんな恋なら 傷つかないわ
辛い運命に
負けてしみじみ 舞酔い酒

店の有線 「悲しい酒」は
誰の身の上 唄うやら
迷い道です 人生は
なにを信じて 生きればいいの
未練裏町
夢を下さい 舞酔い酒

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根室の辰 – 宮路オサム

北の漁場に 着いたら起こせ獲ってやるとも 好きなだけ海の河童だ 根室の辰は時化た位が 丁度いいラッパ呑みした 一升瓶を枕がわりに 高いびき呑み家「ひさご」の 女

男と男 – 宮路オサム

俺もおまえも 世渡り下手でそれでいいんだ まず一杯人生一桁 損したような男どうしの 男どうしの熱い夜野暮な説教は 言いっこなしで夢を肴に 馬鹿と馬鹿笑って愚痴っ

縄のれん – 宮路オサム

できたらおやじ 辛口の冷やを一杯 ついでくれ男の人生 あれやこれ酒の力を 借りなけりゃ忘れられない 恋もある二度とは逢えぬ 奴だけどきっと成るだろ 倖せに男の人

土 – 宮路オサム

目には見えない 根っこのおかげ草木は育つ 葉も繁る忘れちゃいないか 大事なものを土の支えが あればこそ人もこの世に 生きられる親父耕し おふくろ蒔いた畑の実り

だめですね – 宮路オサム

だめですね だめなのね どうかしてますね悪戯 夜風に 振りまわされて恋に泣いたり 笑ったり十(とお)に一つの 優しさにこの人だけはと 決めたのにあ~ こんな夜に

あなたが命 – 宮路オサム

君の命は 俺のもの云ってくれたわ ねぇ貴方今さらうそとは 云わせはしない夢じゃないのね 信じていいの今じゃ私は あなたが命たとえこの身が 枯れようといいの笑顔で

木村三郎51才 – 宮路オサム

ひとりで呑みたい そんな夜月に二度や 三度ある別れに苦労を 置いてきたおまえを酔うほど おもいだす木村三郎 五十一才ですとか何とか 云いましたが人生ふりむく ま

おんなのシャボン玉 – 宮路オサム

あなたのため 生れた女の まごころだから世間にくじけて負けたら 包んであげる胸が痛いなら 雨に濡れたならねェ エプロン姿で お酒をならべて 待っててあげる男の人

女房 – 宮路オサム

裸ひとつで今日まであなた ご苦労さんと生きることが下手でも 私はいいのよ酔った寝顔は無邪気なままで 子供の人だから泣きぐせ 涙ぐせ あなたがいるのにこの世でいつ

女ひとりの夜はさ – 宮路オサム

泣いて昔が もどるならグラスに注ぎたい この心淋しいネ(淋しいネ)淋しいネ(淋しいネ)女ひとりの夜はさあなたとたまに 来たお店いるかとのぞいて みただけさ右も左

酒無情 – 宮路オサム

声を殺して 涙をしぼる未練たためぬ 身が辛い浮世 木枯らし 裏通り酔わせておくれ こんな夜は燃えてはかない 酒無情飲めば飲む程 心が痛む痛む心が やせ細る忘れら

四十路駅 – 宮路オサム

俺とお前の 人生は二本のレールさ 終わるまで苦労と云う名の 枕木ならべなんだ坂こんな坂 ガマン坂きっと走らす 幸せ列車四十路の駅が 始発駅酒のサシミは なくって

かすみ草 – 宮路オサム

世渡り下手と お人好しほんとに歌の 文句だね俺とおまえの なれそめは夢追い 道草 行ったり来たりそれでもだまって ついてくるこの世にふたりと いやしないおまえは

一世一代 – 宮路オサム

外でどんなに 踏まれても家へ戻れば だんなさまあなたあなたと 下にもおかずつくすおまえの 情けに酔っておれは今夜も 殿様キング親の反対 押し切っておれを選んだ

男の恩情 – 宮路オサム

筑波おろしか 赤城の風か利根の河原で 啼く千鳥生まれ故郷を 捨てた身に綱を張るのが 夢ならば熱い思いは…抱いたまま 抱いたまま常州路(セリフ)「思い起こせば十年

おもかげ情話 – 宮路オサム

おもいで注ぎ足し 呑む酒は別れたあいつの 味がする雨に濡れたら 風邪ひくと傘を片手に 待っていたやさしさがいとしさが 雨の酒になる生活(くら)して一年 しあわせ

風来ながれ唄 – 宮路オサム

夢を探す旅に出てずいぶん遠く 来たもんだ酒を浴びた日もあったもう俺はだめだと不器用で 無愛想で不作法で 無精者どうにかここまで 生きてきた自分をほめてやれどうに

夢情話 – 宮路オサム

酒が云わせた ひとことがお前のきもちを 変えたのか吐いた言葉を かきあつめ素直な男に なかれたなら夢をつぎ合い 呑めただろ無理をお前に 押しつけて何度も泣かせた

酒二合 – 宮路オサム

心が白く なる夜はひとり手酌の 酒をやる路地からもれて くる歌にいつか いつかいつかお前が ダブルのさ笑顔が背中が あゝ酒二合ひとりで暮らす 味気なさ誰に云えよ

バカな奴 – 宮路オサム

冷やでぐい呑み 燗酒で胸のつかえを ほぐすのさ別れた月日を 数えてもお前が戻る 訳じゃない酒ににげだす酒ににげだす バカな奴流行歌など 忘れても忘れられない 詩

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