冬子はひたすら 生きたのに冬子のからだは冬子をすてただれかが操る 運命の糸にひかれているとも 知らないであゝ 冬子は銀座へきた女冬子は負けない 女だと冬子はきかせる冬子の胸にひとりで守った 女の城が傾く夜ふけの ネオン街あゝ 冬子のこころに 雪がふる冬子はいけない 女だと冬子の噂が冬子を包む曲がっていたのは世のなかなのに唇ひらけば しみる夜風あゝ 冬子は枯葉を口ずさむ