奥山えいじ

北の哀歌(エレジー) – 奥山えいじ

身の丈ちかく 雪が降る
故郷は 線路(みち)の果て
九年(くねん)数えた 都会(まち)の暮らしに
別れを告げるベルが鳴る
後ろ髪引く 思い出ならば
胸のすき間に埋めりゃいいさ
軋(きし)む明日に 身をゆだね
北へ北へ、北へ北へ…揺られる夜汽車

失くしたものは 青き夢
やるせない 恋ひとつ
涙浮かべた 白い横顔
俺には出来(すぎ)た女(ひと)だった
詫びて飲み干す カップの酒に
浮かぶ面影…ほろ苦いよ
きつく唇 かみしめて
北へ北へ、北へ北へ…揺られる夜汽車

春の芽吹きは まだ遠く
故郷は 雪だろう
昔の俺を 窓に映して
上り列車がすれ違う
老いた親父(おやじ)と 妹ふたり
早朝(あさ)のホームで待(ま)っているよ
土産ものなど 無いけれど
北へ北へ、北へ北へ…揺られる夜汽車

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三年め – 奥山えいじ

夜風がしみる 屋台の隅で熱燗二合の 手酌酒ふた冬越えて 三年め酔えば聴こえる くにの民謡(うた)あの娘(こ)は遥(はる)かな 雪の里胸にみれんが 降りつもるこぶ

そして、ありがとう – 奥山えいじ

さよなら さよならさようなら…あなたと今夜は さようなら出会いも別れも 運命(さだめ)ならふたたび逢える その日までこころに愛を 灯そうよ上手に 言えないこの想

旅の空 – 奥山えいじ

風に背を押され つまずきながら歩き続ける 旅の空まぶた閉じれば 遥かな郷里(さと)の水は清らか 山は青生きていればこそ 思いは乱れ行方あてなき 旅の空友よ何処か

はぐれ雪虫 – 奥山えいじ

白い雪虫 どこまで跳んだはぐれて郷里(ふるさと) 恋しがる肩にとまる風花 ぽつんとひとつ帰りたい 帰ろかな北国の 日暮れは早い…やけに聞きたい 郷(くに)なまり

恋待ちしぐれ – 奥山えいじ

雨の居酒屋 あなたを待てば涙はらりと おちょこに落ちた…惚れて ほだされ 本気になって何も見えなく なりましたばかね ばかです おんなはだめね心濡れます…恋待ち

陸羽西線 – 奥山えいじ

最上の川面を すれすれに一羽の鳥が ひるがえるおまえも群れに はぐれたかそれとも何かを なくしたか陸羽西線 こころは揺れて車窓(まど)に面影 ゆきすぎる小さなほ

美しい村 – 奥山えいじ

水車がガタゴト音をたて子供たちの声がはずむ朝日はゆっくり顔を出し夕日はのんびり山に隠れるそんな美しい村はないかどこかにそんな村はないか仕事を終えた大人たちは子供

只見線恋歌 – 奥山えいじ

会津の空は 淡紅(うすべに)ぼかし八重の桜に 天守も霞む失くした人の 思い出たどるひとりの旅です 只見線いいえ いいえ 一人じゃないのあなたは今も 胸の内(なか

人生波止場 – 奥山えいじ

春の夜更けに 港を発(た)ったしどろ舟足 舵(かじ)無し小舟あれから何年 やんちゃな俺も揉(も)まれ打たれて どっこい生きて辿り着いたよ 夢咲く波止場口を開けば

女がひとり – 奥山えいじ

酔えば過去(むかし)が うずくのよ飲まなきゃ明日(あす)が 来ないのよ仙台 国分町(ぶんちょう) ネオンの杜(もり)には止まり木さがして 止まり木さがして…さす

うまい酒 – 奥山えいじ

やけに心が 乾く夜は独り手酌の 酒がいい憂き世七阪 まだまだ半ばちょいと一息 縄のれん…二合徳利 ぐい呑みで一人で飲む酒 うまい酒久しぶりだと 酌み交わす酒は明

心の海峡 – 奥山えいじ

風が噂を 落としていったおまえは今も 待ってると…止まり木すてた あの日から北の港町(みなと)は 遠すぎるたどり着けない 戻れない心の海峡 迷い鳥もしも背中を 

会津想々 – 奥山えいじ

山また山に 抱(いだ)かれた湖やさし 翡翠いろ只見 金山(かねやま)… 奥会津ふるさとはるか 想う夜は胸を警笛(きてき)が すり抜けるうすむらさきの カタクリが

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