天木一志

二人の横浜 – 天木一志

港 横浜 元町あたり
二人寄り添う 恋の町
ライトに浮かぶ ベイブリッジ
俺とお前の 心をつなぐ
ああ 潮風 香る横浜

港 横浜 伊勢佐木あたり
夜が明けない 恋の町
愛のカクテル ホテルの部屋で
語り明かそう 時計を止めて
ああ 満ちてる 夢の横浜

港 横浜 本牧あたり
別れ出逢いの 恋の町
熱い想い出 二人胸に
あるさ再び 逢えるじゃないか
ああ 入船 出船 横浜

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沙羅の女 – 天木一志

昨夜のことなら 憶えてないがあの日の別離は 忘れはしない白いえりあし あのひとだけはさせたくなかった 不幸な女に椿に宿る 夜露さえ花と重なる 沙羅の女おとこの嘘

かくれ妻 – 天木一志

あなたと添寝の すき間からわかれの寒さが しのびこむ罪という名の あぶない橋を渡って落ち合う 恋一夜わたし湯の郷 かくれ妻半分やつれた 月かげを丹前を羽織って

利根の梨太郎 – 天木一志

鳴くなヨシキリ おまえが鳴けば結ぶ草鞋も 緩みがち行こか戻ろか 坂東太郎詫びて切ない 親不孝利根の梨太郎 利根の梨太郎涙雨あやめ祭りの 賑わい悲し別れ惜しんだ

命火 – 天木一志

一度だけです 逢うだけですと自分の心に 言い聞かせ人目を逃れ かくれ宿他人の妻でも あ…女です命火が揺れる 揺れる恋あかり許してください 口づけだけで心の帯は 

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