大藤史

秋の迷路 – 大藤史

ねえ今もまだ
愛しさを消せないの

雨に濡れたアスファルトが
真夏の街とわたしのこの心を
そっと冷やすよう

あなたと2人で歩いた
街の景色 雨で霞んでいく

移り変わる季節の中
わたしは迷路を彷徨い
胸に溢れるあなたを探して
悲しみだけが追い越して行くわ

照りつけた熱い太陽
まだ続く恋と思ってた
まるで涙のよう止まない雨
気がつけば早すぎる秋の気配が
恋の色を変えてく

途切れて行く2人の距離
会う回数も言葉を交わすことも
ぎこちなくなった

重ねた嘘が罪になる
もうきっと取り戻せない時間

夏の陽射しに包まれた
2人がそこにいるようで
楽しく笑い食事をした店
肩寄せて歩いた細い街路樹

強まる雨がわたしの
白いサンダルを濡らした
もしもあの日目をそらさなければ
今ごろあなたのそばできっと違う未来
見ていたかしら

移り変わる季節の中
わたしは迷路を彷徨い
胸に溢れるあなたを探して
悲しみだけが追い越して行くわ

照りつけた熱い太陽
まだ続く恋と思ってた
まるで涙のよう止まない雨
気がつけば早すぎる秋の気配が
恋の色を変えてく

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