大藤史
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季節を抱きしめて – 大藤史
4月になれば 新しい風吹く場所へつたえきれない あふれる想いあなたの手を握りしめた 心に刻んだ 重ね合う時確かめて時計の針に 気づかれないようにふたりのペース合わせた 季節を抱きしめてあなたと歩きたい きっとこの街から離れても ずっとこのままで思い出抱きしめてあなたのそばにいるよ声をあげて笑いあえた短い あの日の夢 時には黙って ふたり膝を抱え言葉にできない もどかしさをあなたは許してくれたね 夢…
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夢のしずく – 大藤史
そっと 手のひらに集めたあの日々の思い出 時を紡いで優しい涙に変わるわ ここから始まる 夢の続き 眩いほどに輝く一粒のしずくは明日を潤すでしょう時の水面 波を渡りあなたの心へ 雨のしずくは緑を濡らし虹になる 夢のしずくは永遠に心に煌めいて 小さな祈りを咲かせてく そっと瞳を閉じれば聴こえてくるメロディー心を潤すでしょう胸に今も 消えぬ日々が未来を照らすよ もしもあなたが悲しい夜は星になり寄り添って…
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雨の夕暮れ – 大藤史
外の景色 見つめてた電車に乗って窓ガラス 雨の粒が細い線を書く 駅を降りた時鞄から取り出した傘 いつもこんな日にはあなたが迎えに来てくれたあの日あなたと別れてから初めての雨が降るわ 同じ色の車見かけてふとあなたを探した街を濡らす雨の匂いが胸をしめつける ひと雨ごとまた季節は変わっていくけどきっとわたしのこの心は立ち止まったまま 一緒にいこうと話したね夏の花火 小さな約束も雨の音に消えていくわ当たり…
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New Days – 大藤史
こんなに広かったんだわたしの部屋狭くて不自由したのに 最後の段ボールの箱を締めたら思い出した最初の日 駅まで歩く道もコンビニの場所さえも分からなくて不安だった この街であなたと出逢ってこの街であなたと別れたはしゃいで笑って寂しくて泣いた当たり前だった毎日が思い出に変わる 今ごろあなたはどうしているのかな風の便りも届かない よく待ち合わせをした駅前のカフェ今は花屋に変わった もしもまたこの街に来ると…
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渋谷 ～遠い日のささやき～ – 大藤史
何年ぶりだろう渋谷の街歩いためまぐるしく変わる街の鼓動聞こえる 青になる交差点溢れる人の波 逢いたいから逢えなかったあの恋の結末胸にまだ蘇るあなたの微笑み もし二人がこの街角で今すれ違ったのならあなたは気づくでしょうか遠い日のささやき 待ち合わせをしたね道玄坂の映画館幼さに気づかず見つめ合ったあの恋 あなたとの思い出が走馬灯のように 急ぐように変わって行くこの街の景色に思い出を置いたまま大人になっ…
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秋の迷路 – 大藤史
ねえ今もまだ愛しさを消せないの 雨に濡れたアスファルトが真夏の街とわたしのこの心をそっと冷やすよう あなたと２人で歩いた街の景色 雨で霞んでいく 移り変わる季節の中わたしは迷路を彷徨い胸に溢れるあなたを探して悲しみだけが追い越して行くわ 照りつけた熱い太陽まだ続く恋と思ってたまるで涙のよう止まない雨気がつけば早すぎる秋の気配が恋の色を変えてく 途切れて行く２人の距離会う回数も言葉を交わすこともぎこ…
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神々の里 – 大藤史
そのむかし 山の神様が天から舞い降り 暮らした町 風に揺れる木々 黄金色の木漏れ日 会いたくなって 会いたくなって登った坂道記憶の向こう あなたが笑うあの頃のままで 透き通る川面 跳ねる魚静かに浮かんだ 小さな船 連なる山の嶺 霧が晴れて行く空 もう少しだけ もう少しだけ力を下さい小さな小石 そっと重ねて祈りを込めた 光と影の中あなたを探すよ明日へ続く道導いてくれますか 会いたくなって 会いたくな…