大竹しのぶ

群衆 – 大竹しのぶ

街は祭りの喜びに
叫びどよめき乱れて
踊り渦巻く人波は いつか私をとりまく
むせる吐息に 気も遠く
めまい起した私を
突然踊る人波は 彼の胸に押しやる

波におされて流され
互いに抱きあい
いつしか二人はひとつ
瞳見かわし 二人は頬笑み
思いがけぬ幸せに 酔いしれる
波にまかれて のまれて
楽しく踊る
ファランドール 手と手をにぎり
笑いながら 二人は舞い上がり
歓びに胸はずませ 舞い下りる

やがて二人は立ちどまり
あついくちづけ交わした
その時踊る人波が あなたを奪い連れ去る

波におされて流され
もがけど さわげど
二人は遠のくばかり
あなたの声も 騒ぎに消されて
私は一人 涙をかみしめる
波にまかれて のまれて
淋しく踊る
ファランドール 私はひとり
名前も知らない あなたを求めて
人波をかきわけ さまよい歩く

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この胸におかえり – 大竹しのぶ

泣きたくなったときはいつでもおかえり夜更けのバスに乗ってここにおかえりあなたの夢はわからないけど最後まで私は見捨てはしないからだからあなたが決めた未来を捜してひ

やわらかな時間 – 大竹しのぶ

逢えない淋しさといっしょにあなたは出逢えた幸せを私にくれたひとりでいるよりも優しくなれるとふたりでいるときに不意に感じた動きはじめた やわらかな時間(とき)風に

ブルーベリー – 大竹しのぶ

ラララララ… 夜がくるまであの人の笑顔を思い出しほろにがいジャムを作ろう日々に埋もれた心の森深く摘んだブルーベリーは秘密誰よりも愛した優しいまなざしをあのとき選

憧れの果て – 大竹しのぶ

命がけで恋したのは夢だけを見つめてたまぶしいあなたいつの日から その想いに言い訳をするように微笑んでるの私のなかの少女を裏切らないで どうかくすんだ気持ちのあな

花の予感 – 大竹しのぶ

ねぇ あなたはどんな恋をするのねぇ 教えてどんな花になるのねぇ あなたはどんな恋をするのねぇ 未来で誰に抱かれているの私から生まれてきたこころからだ光にめざめい

想い – 大竹しのぶ

はなれていることを悲しいと思うならふたりめぐり逢えた奇跡さえ悲しいねつぶやいたすべては光よりも速くあなたの宇宙とつながっているのに見えない力でいま想いがためされ

夜明け – 大竹しのぶ

あなたが指さす草原に銀の光が降りてくる命限りあるものたちに生きる力をそそぐように遙か空は澄みわたり鳥がはこぶ樹々のうた涙まとう夜が明け夢をつれて朝がくる愛するこ

腕のなかの天使 – 大竹しのぶ

羽根を降ろした この腕の岸辺に無垢な天使は 光のなか微笑むきみは神様に贈られた愛のかたち優しさと強さを紡いでゆくためにいつか その瞳(め)が夢を見つける日までき

優しい気持ちになれるのは – 大竹しのぶ

あたたかな腕にくるまれて春の花になる夢を見た優しい気持ちになれるのはあなたが笑顔をくれるから眩しいしずくが胸にひろがる幸せすぎるとどうして人は泣きたくなるの好き

常夜灯 – 大竹しのぶ

闇を越え逢いに行くよいま引き裂かれても何度でも生まれ変わりあなたを捜すからその胸で瞬(またた)いてる灯りを消さないで運命よりも強い絆で結ばれた ふたつの魂(ここ

きっと嬉しい – 大竹しのぶ

きみの瞳 映るのはどんな景色 輝ききみの心 えがくのはどんな未来 幸せ長い夜のドアがひらくもうすぐ逢えるねきみの指がなぞるのはどんな宇宙 ぬくもりきみの歌がつむ

夢の鏡 – 大竹しのぶ

眠りのなかで見てしまったものはほんとの気持ち素直なときめき月に星にそむいてもうばいたいあなた夢の鏡 映していたどうかしてるのこんな怖い私心の外に捨てたはずなのに

SEAN – 大竹しのぶ

ショーンちいさな手のひらを握りしめ私を見つめて笑うかけがえのない、可愛い天使ショーンきみの未来はいま始まったばかり無限の可能性とまぶしい夢とそして、ささやかなせ

しあわせ語らひ人 – 大竹しのぶ

有り難いなって思ってるこんなふうに させてくれてあなたの身の廻りの世話が何よりも喜びだから宝クジは外れるけど大当たりね 二人の出会いでもね でもね 足りないもっ

Bolero Preghiera ~祈りのボレロ – 大竹しのぶ

いつからなんだろう地球の上に名前が生まれて境界(さかい)が出来たいつからなんだろう地球は今も絶えず奪い合い傷ついている海も山も樹も 花も鳥も誰のものでもない祈り

愛のさざなみ – 大竹しのぶ

この世に神様が 本当にいるならあなたに抱かれて 私は死にたいああ湖に 小舟がただひとつやさしくやさしく くちづけしてねくり返すくり返す さざ波のようにあなたが私

花 – 大竹しのぶ

川は流れて どこどこ行くの人も流れて どこどこ行くのそんな流れが つくころには花として 花として 咲かせてあげたい泣きなさい 笑いなさいいつの日か いつの日か花

白いヴェール – 大竹しのぶ

神様 私はこの人が好きなの出逢った瞬間 結婚を決めたのでも子供の頃からのあきっぽさが少し不安指輪をはめる前に逃げそうほんとにこの人でいいのね待てばいつかもっと素

明日の風に吹かれよう – 大竹しのぶ

風がとどけてくれるのは菜の花 たんぽぽ れんげ草そっとふるえて開くのは小さな蕾のユメミグサ雨がほどけて虹になる夏空 かげろう 蝉しぐれそっと願いをかけたのは偶然

おやすみのおいのり – 大竹しのぶ

ちいさなぼうやがベッドの下にひざまずいているちいさなあたまをちいさなおててにのせているシーッ シーッ! みんなしずかにして!クリストファー・ロビンがおいのりをし

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