わりと呑気にバイクにもたれてぼくは
おそい花火を見てた
アメフトのランニングと夕焼けバックに
音階を吹いてた
封切り映画が終わるころ
切符がとれたら帰りたい
人もまばらな廊下のけいじ板には
陽だまりができてた
はちあわせたら笑ったきみの背中で
ボタン雪が舞ってた
会社がいなかに決まったら
さいごにバンドをつくりたい
コンパで酔ったら きみの名を
朝まで 何度も叫んでた
スーツをクリーニング出したあと
参加とハガキに丸つけた
授業も出ないでゴロネした
あのぼくが8:00に出かけてる
あの頃の顔ぶれに逢えるなら
名字も変わらぬきみに逢えるなら
見た目が変わっても変わらない
何かがあるのなら
きんぽうげ咲いた土手で7年ぶりに
トランペットを吹いた
とおい歓声と針のような芝生で
ひとり日焼けをしてた
わりと呑気にバイクにもたれてぼくは
おそい花火を見てた
アメフトのランニングと夕焼けバックに
音階を吹いてた
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