大月みやこ

北国へ – 大月みやこ

夜を走る列車は 窓の外も見えずに
長い旅に疲れた夢 急ぐ故郷
手紙さえ途絶えてた 不幸許しておくれ
北国へ帰りたい 今はすべてを捨てて
北国へ帰りたい 望郷未練

受話器越しのお袋 急に老けたみたいに
叱るよりも涙ぐまれて 思うこの歳
近づいたあの山に 時が巻き戻されて
雪国よもういちど 過ぎた季節の中で
雪国よもういちど 望郷未練

手紙さえ途絶えてた 不幸許しておくれ
北国へ帰りたい 今はすべてを捨てて
北国へ帰りたい 望郷未練

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花くれないに – 大月みやこ

あなた、わたしと死ねますか恋にこの世を 捨てられますか逢えばひたすら ただ燃えて髪のさきまで からくれないにあなたの腕に 花乱されて息をころして とける闇あなた

愛いつまでも ~Forever Love~ – 大月みやこ

あなたと 恋をして傷つき さまよい泣いたけど…幸せは こんな風に涙が優しく 連れてくるときめく 紅をさして(Always be with you)心 少女のまま

涙かさねて – 大月みやこ

聞かせてください…せめて声でも ねえ あなた逢えないつらさを 淋しさを愛して初めて 知りましたあゝ…せつなさに 心が乱れますこんな夕暮れは やさしく抱きしめて舞

大阪夜霧 – 大月みやこ

好きになっては いけないと誰も教えて くれなんだひとり歩きの 御堂筋なんで今夜も 霧が降る「千日前の人混みの中をあの人に寄り添うて歩いてるだけでうちはしあわせや

潮来舟 – 大月みやこ

こんな悲しい 涙の恋を知っているやら 利根の月真菰(まこも)がくれに 人目をさけて今日も棹(さお)さす 潮来舟うわさばかりで 帰らぬ人を待てば十九の 春がくる呼

ひなげし小唄 – 大月みやこ

赤いひなげし 咲いたとて花の咲かない この私ここはこの世の 行きどまり弱い女の 泣くところ知らぬ他国に 降る雨はなぜか心に 沁みるものまして日暮れは なおさらに

母恋三味線 – 大月みやこ

いつの間にやら ネオンの町に泪いろした 雨が降る娘ざかりを さすらいの三味にまかせた 身の上よりも聞いて下さい 流し唄どこか知らない 遠くの空で母が呼ぶよな 声

燃える恋 – 大月みやこ

許してはもらえぬ 恋ならば泣けます幸せのとなりで 咲く花なら悲しい愛することは 罪なのですかこごえるこの身は あなたを呼んでる燃えて 燃えて 熱く燃えて命まで燃

愛愁 – 大月みやこ

あなたの好きな冬景色 悲しみばかりついてくる小さな荷物の灰色のコート 白いため息凍りつくあなた 心が苦しくて 胸がちぎれそう愛が死んだら ぬけがらは 何処へ帰る

こぼれ酒 – 大月みやこ

空ろな酒に 染み残るあなたの面影 盃 置けば酔いさめて酔いさめて肌の寒さよ夫婦暮らしの 真似事も思い出されて ああ やるせなやあなたと別れて 幾年か思いを秘めた

夜の雪 – 大月みやこ

噛んでください こゞえる指を雪がまっ赤に 染まるほど恋に堕ちても 結ばれぬ罪な別れを 怨みます燃えて 燃えて 燃え残る炎かなしい 夜の雪抱いてください 名残りの

名残りの花 – 大月みやこ

誰かに捨てろと 言われてもこの恋捨てたら 生きられません二人の胸に 燃え移る炎が愛の 証です逢いたい 逢えない命を託す 恋ならば捧げる人は あなただけ涙の向うに

雪文 – 大月みやこ

ああ堅むすび 紅ひもをほどかせた あなたよ旅先の 気まぐれか泣かされて泣かされてまた 雪が降るああ山合いに 灯がともるあなた待つ 湯村温泉に橋のうえ たたずめば

夢日記 – 大月みやこ

なにが欲しいと 聞かれたら愛が欲しいと 答えますどうして愛かと 問われたら淋しいのですと 答えますああ ほのかな 命の私には大きな愛は いりません小さな愛が 似

月に咲く花 – 大月みやこ

月のあかりで 目覚める花は束の間の 夢に寄り添い一夜咲き心も躰も すべてを投げ出して守りぬきたい 恋いひとつ夜よ 伝えて ああ この慕い月よお願い 二人のために

女の哀愁 – 大月みやこ

悲しい色です この海は私のこころを 映しています風に舞い翔ぶ 海鳥みれば遠い故郷(ふるさと) 思いだす愛がこわれたら ひとり生きてゆけないの苦しいほどに せつな

抱かないで – 大月みやこ

叶わなくていいの 最後の恋は火がつけば 燃え尽きる それがこわいのあなたのそばに ずっと 居たいから知らない方が いいの あなたのやさしさ知らない方が いいの 

去し方の宿 – 大月みやこ

春知らぬ 厚岸草(あっけしそう)の紅は怨みの 色なのかさだめ似通う 放浪花(さすらいばな)を抱けば時雨れる 去し方の空しあわせを 分け合えなくて泣いて別れた ひ

夜明けのうた – 大月みやこ

夜明けのうたよあたしの心の きのうの悲しみ流しておくれ夜明けのうたよあたしの心に 若い力を満たしておくれ夜明けのうたよあたしの心の あふれる想いを判っておくれ夜

恋のしずく – 大月みやこ

肩をぬらす 恋のしずく濡れたままでいいの このまま歩きたいきっとからだの 中までしみるわそしてあなたの あなたの言葉を忘れないように したいの頬をぬらす 恋のし

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