大井進

手取川物語 – 大井進

女ごころの 白雪は
男ごころの 情けで溶ける
その営みは 白山の
峰から千里の 水の旅
手取川 手取川
恋する二人の ああ 手取川

春は岸辺の 花に酔い
秋はもみじの 綿に染まる
阿修羅のような 激流も
お互いその手を 離さずに
手取川 手取川
その名も優しい ああ 手取川

鶴来越えれば 日本海
旅の終りは 笑顔で終わる
いのちの水を 白山は
大地に運びて 幾千年
手取川 手取川
明日へ流れる ああ 手取川

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一が義理なら 二は人情三が誠の 三本ばしら筋目けじめの その真ん中にほろり涙の 兼六ざくらうれしいね おもろいね金沢ええところ能登と加賀とに 分かれても城下育ち

北海峡 – 大井進

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