夕月彩

  • 宮崎の女 – 夕月彩

    生命(いのち)二つを 切り裂いた橘橋(たちばなばし)は 別れ橋いいひと見つけて 一緒になれと冷たい言葉で 消えた男(ひと)笑顔でさよなら 言えるのが宮崎 宮崎の女です後でひとりで 泣くのです 愛と情けを 道づれに親より偉い 親はない信じております 宮崎神話願いは必ず 叶うもの一途な思いを 通すのも宮崎 宮崎の女です夢はこころの 底にある まるで旅でも するように浜木綿(はまゆう)咲いた 浜の道日南…

  • 七色の花 – 夕月彩

    雨の降る日は 寂(さみ)しくて何故(なぜ)かあなたの 面影さがすひとり窓辺に 寄り添えば熱い涙が こぼれます雨を好んで 咲いてる花は濡れて色増す あじさいの花 少し濃いめの 珈琲(コーヒー)をいつもあなたが やさしく入れて見つめ合っては ほほえんだ遠い思い出 懐かしい雨が頼りの 小さな花は恋をおぼえて 白から赤へ 別れ誓った はずなのに虹があなたの 笑顔に見えるこれが女の 気性(さが)なのねあんた…

  • 女のふるさと ~ついてゆきたい~ – 夕月彩

    風が窓辺に 揺れるのはわたしの心が ふるえるようです強がりだけで 生きてゆくのは ダメですね冷たくされても いいのですあなたの胸が ふるさとだから忘れない、離れない、ついてゆきたい 鳥のさえずり 聞きながらわたしはときどき 散歩に行きます話して欲しい も一度出直ししたいのよわがままばかりを 言うけれどあなたの胸が ふるさとだから思い出に ほほそめて 夢に酔いたい 強がりだけで 生きてゆくのは ダメ…

  • お酒は女の子守歌 – 夕月彩

    岬廻(まわ)って 最終便の淡い灯りが 着く波止場心奪(うば)って 消えたきりそうよあれから 三月(みつき)なのねんねんねんころ 眠れないお酒は女の子守歌 ねんころり 時化(しけ)になりそな 気になる海は波があなたの 声になる一人暮らしの 母さんの顔が浮かんで 眠れないねんねんねんころ 淋しいわお酒は女の子守歌 ねんころり すぐに戻ると 云ったじゃないの窓に揺れてる とまり船あなた偲(しの)んで 切…

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