増田惠子

女優 – 増田惠子

下積みも女優の稼業
恋に疲れた役どころ
セリフ回しも無いほどに
ヘイ・ヘイ・ホー ヘイ・ヘイ・ホー

飲み暮れた裏方苦業
水のかわりに酒びたり
化粧どうらん肌に荒れ
ヘイ・ヘイ・ホー ヘイ・ヘイ・ホー
夢に見た晴れ姿を
舞台のソデに思う
ひとり寝が身にしむ夜
稽古場 一丁羅

世の中のはじこに漂う
よたり女が生きる道
その他大勢の役ひとつ
ヘイ・ヘイ・ホー ヘイ・ヘイ・ホー
緞帳の影じゃないとこで
お客の顔が見たい
ズラかぶり舞う時を
思えば 一丁羅

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らせん階段 – 増田惠子

さっきから回転ドアの 回る数かぞえて何度目にあなたの姿 見つかるのかしらとロビーのすみで 胸はやらせる 3年ぶりの冬チャコールのコートを選び 出かけて来たけれど

アクトレス – 増田惠子

メイクアップに時間をかけて砂色をした ドレスを着たスポットライトの向こうに あなたいつもより 顔いろがわるいあなたと わたしの舞台のフィナーレふたりで 演じた恋

ためらい – 増田惠子

手をつなぐほど 若くないからあなたのシャツの ひじのあたりをつまんで歩いていたの道ゆく人と すれちがうとき二人いつから つきあってる仲に見られるかしらもしも新し

傷心 – 増田惠子

おさないしぐさがかわいいとあなたは耳にやさしくささやくくもりのち晴 春うららじっとその気でいさせてほしい同じおもいで抱いてほしい知らない人のイニシャルはでなハン

前夜祭(イブ) – 増田惠子

マニキュアをぬらないのはあの人が好きじゃないからなの香水をつけないのもあの人のせいなのふといつか気がつけばあの人の為だけに生きていた空白の年月がただそこにゆれて

55ページの悲しみ – 増田惠子

留守番ついでに 部屋を片づけ始めた机の上の本たち みんなほこりまみれふと手にした時 舞い落ちた手紙ひとつあなたに宛てた きれいな文字に 心震えたいけないことだと

Good-Bye Again – 増田惠子

その場しのぎの嘘 悲しいからもつれる前 ケリをつけてとがめはしないから 出て行ってよつらい気持 お互いさま窓越しに手を振れば 舗道渡る影憎めない人ね 笑顔を見せ

Yesterday&Today – 増田惠子

手すりにもたれて(say good-bye)すべり出す舟を見つめた潮風の中で(say good-bye)いつもどおりに さり気なく嫌いで別れる 理由じゃないから

ラブ・マジック – 増田惠子

あなたとの出会いは突然 うしろから目隠し されたまま恋に 連れ去られた赤いレオタードのわたしのウエストをその時 抱きしめて「愛している」と言う聞こえてきたの シ

ソファーのくぼみ – 増田惠子

アネモネ色のカーテン少し揺れてふたりの時間が過ぎてしまったからあなたはもう帰るのねはずしたままの腕時計忘れないで誰かに聞かれたらおしえてしまいそうよなんにも言わ

もっと下さい – 増田惠子

もっと もっと下さい 優しい言葉もっと もっと下さい シェリーの香りもっと もっと下さい 燃える指先もっと もっと下さい 灯りを消して肌に感じる 音楽が部屋中 

星になったパパ – 増田惠子

小さな命を 私の中に残したまま貴方は見知らぬ世界へ 一人きりで旅立つ日曜日には お弁当持って三人で遊びに行こう嬉しそうに 見上げる夜空にほら一番星だヨとそう言っ

ハロー・トゥ・ミー – 増田惠子

モーニング・コールのベル 部屋中鳴りひびく目覚めれば朝もやに包まれた ここはパリhum hum 都会の冷たさに疲れ果てて 疲れ果てて 逃げ出したワ明日から 名前

つかの間の雨 – 増田惠子

あなたがそっと右手を出して雨に濡れた私の髪をうまく左にとかしてくれたほんの私の髪のくせまであなたは憶えてくれたのですかあなたはとても気がつく人だったけど気づいて

一人の部屋 – 増田惠子

ルーム・ライトを 手さぐりでつけたら深すぎる静けさに 胸がつまるのレコードかけて まぎらわしてみても気が付けば 知らぬまに 涙が落ちるのあれからどれ位 時がたっ

白い小鳩 – 増田惠子

この町で生れたのよ悲しみだけうずまく町どこか遠く逃げたいわ 私は白い小鳩生毛さえ消えぬうちに夜の酒場つとめ出して流れ者にだまされたあわれな そうよ 小鳩いつかは

運命が変わる朝 – 増田惠子

暮れゆく窓辺 見降ろせば 一秒ごとの影をたおやかに映し出す 川面の流れ今は手を触れないで 心で包みたいC'est un amour Cherche moi過ぎ去

哀色の印象 -AVEC LE FEU- – 増田惠子

entre deux verres de champagnedans cette partie de campagneje t'ai vu comme un n

愛の讃歌 – 増田惠子

あなたの燃える手で あたしを抱きしめてただふたりだけで 生きていたいのただいのちのかぎり あたしは愛したいいのちのかぎりに あなたを愛するの頬と頬よせ 燃えるく

愛してるって言って – 増田惠子

あなたの過去も未来も すべて包んであげましょう涙色のドアを開け さよならのない楽園心あなたにあげる 夢も明日もあげる白い薔薇の花びら 部屋中しきつめて愛してるっ

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