堀江由衣

  • 秘密の庭のふたり – 堀江由衣

    シャボン玉の匂い 青空の下で揺れている目と目が合った はじまりはじまり心と言葉が ちぐはぐなようでぴったりなこと気づいているかな まだまだこれから ひとりぼっちの日 思い出すのはあの太陽みたいな笑顔でしょ? 君が生まれて初めて出会った温かくてちょっとくすぐったいその想い 知っているよ明日みんなには内緒でそっと教えてあげるから待っててその代わり 聞こえるよ どのページにも載ってなかったふたりの物語の…

  • 虹が架かるまでの話 – 堀江由衣

    ねぇ、気付いて大事な人は誰 青い風が吹いた ふたつ影が並んだ不器用なほどにゆらゆら揺れてた 意識しないことで自分自身守ってはいつの日か引いたラインを眺めて 複雑に見せて 単純な恋なのに…答えが書かれたテスト まだ解けないんだ 嘘をついて 誤魔化したって 心までは騙せないこのままで いいわけないよね 時は止まってくれないよ素直になって 見つめ合えば 今までの曇り空は青空へ心と心結んだ虹が架かる(不思…

  • 君とさよなら – 堀江由衣

    夜 静かに 歌う恋の歌 君はもうどこかへ 選ぶ言葉 あの子の真似事 ただ なぞってる何もないまま重ねた会話 もう 何度目だ 瞬きしたとき 私とあの子がなにかの間違いで入れ替われたなら愛して 笑って 夢中になんてそんな慰めも空しい 月照らす1人の帰り道を 先に立たない後悔がずっと胸を締め付けて 苦しくなるの君は知らないこの帰り道を 誰も慰めてくれやしないよ輝く白が滲む 夜 静かに 歌う恋の歌 君はも…

  • 1/60フレーム – 堀江由衣

    ゆっくりと動きだす列車の窓の向こういつもと変わらないその風景を夕日がそっと包んでく 開く本の上を泳ぐように影射し ゆらゆら 一駅過ぎる毎にほら「今」また過去へと変わってく色褪せると知っててもそれでも明日へと時を刻み続ける 捲り終えた頁今日までの想い出とすぐに忘れるようなほんの些細な言葉ぎゅっと抱きしめた 淡く儚い 少しもどかしいこの日々 移ろう 幾つもの遠回りで描いた未来図にたどり着く…?今も大切…

  • チャイム – 堀江由衣

    泡のように消える 自分への期待いつになったら好きになれるのすれ違う人の一言にさえも小さく傷つく自分が嫌いだ もっと強くなれば大切な私の夢 守れるかな 風の向こう側へ 視線逸らさないで踵を蹴って どこまでも いつか届けたい真っ白なノートへと書きだした答えはもう扉の向こう 何にでもなれる そうきっと「変わりたい」と思った瞬間響く 始まりのベル 何が正解かわからなくなって誰かを羨んで 落ち込んだり必要だ…

  • 25:00 – 堀江由衣

    平行線を辿る 二つの旋律交錯していく 君への感情 I mine(あいまい)何万回と 胸は音を立てたいま、恋をしている傷付き血を流して 叶わない夢ならこのまま醒めなくていい愛されたい訳じゃない愛していたいだけ 当たり前に吐き捨てられてゆく飾られた言葉たちがまたわたしの心を侵食-けが-してしまうからお願いこれ以上、嘘をつかないで分かってる筈なのに傷だらけの胸が痛いよ 感情線を手繰る 二つのコンパス迷走…

  • ラブアテンション – 堀江由衣

    ゆらゆら恋愛を科学する君の気持ちが知りたいのそっけないよこっち向いて募る想いは止まらない 恋愛運急上昇雑誌占い信じて今日は勇気出して キミのこと追いかけて 声をかけてみる 何気ない会話で本当に嬉しくなっちゃうんだキミだけずっと見てることちょっとは気付いてよ!! ラブアテンション恋の方程式恋愛化学反応起こすL・O・V・イレギュラーなトラブルだってwelcome!! LOVE ATTENTION愛の妄…

  • Wake Up – 堀江由衣

    Wake me up!Wake you up!Wake it up!覚めないでDon’t wake up!No make up!目を開けちゃだめWake me up!Wake you up!Wake it up!止めないでDon’t wake up!No make up!まだ起きちゃだめ 全然甘くなんてない 太陽がノックして(sunlight sunlight sunlig…

  • 月とカエル – 堀江由衣

    夕焼けが教室の窓を照らして君の寝顔が映るきっと今日も思い出に変わっていつか忘れてしまうよ放課後 チャイムが鳴ったら僕らは夢を語り合うんだ限りのない物語りの冒険の旅に出よう 赤く染まる坂の向こうは誰も知らない未知-みち-が待ってるから あした 君と離ればなれ僕らは大人になってそれぞれの描く夢のさきへ続いてる未来に飛び立つよ 雨降り カエルが鳴いたら僕らは昨日を語り合うんだ楽しかった色んな思い出カバン…

  • 瑠璃色の傘を差して – 堀江由衣

    5分後に 世界中の雨が ここへ降り注いだら気付かれないように 慎重に 息を吐くの 助手席から眺める夜景は 白く滲んでいて 理由は誰も 知らない いつからだろう どこからなの雨が降っているの 空は見えなくて頬を濡らしていく 風が止んだら瑠璃色の傘を差して あてもなく 虹を渡るの 幾千億の雨粒に映る私の目と 一粒の涙に映る世界の雨と アイドリングが落ちたら 世界の音が聴こえて 気付いたの今 泣いていた…

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