堀内孝雄

憧れ遊び – 堀内孝雄

君を花に例えたら 笑うだろうか
白いユリのようだと云えば
胸の炎に気づいてないと
戸惑うだろうか

君を海に例えたら おこるだろうか
深い謎のようだと云えば
胸のうねりも俺のためだと
いらだつだろうか

君の言葉に歌を聴き
君のしぐさに舞を見る
男はいつも憧れ気分
口づけの間も夢遊び

君を星に例えたら 嫌うだろうか
遠い夢のようだと云えば
胸を合わせてそばにいたいと
悲しむだろうか

君の涙に虹を描き
君の笑顔に空を飛ぶ
男はいつも憧れ気分
口づけの間も夢遊び

君の吐息に四季を織り
君の瞳に愛を見る
男はいつも憧れ気分
抱きしめる時さえ夢暦

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男達のララバイ – 堀内孝雄

男に渡れぬ 川がある女という名の 川がある渡り切れない 向こう岸ひとり酒場で 夢を見る男は誰でも 根なし草背中に淋しい 顔がある雨の降る夜は 尚更に過ぎた昔が 

竹とんぼ – 堀内孝雄

「今は我慢しよう 俺たち一緒に夢を飛ばしてきた 竹とんぼじゃないか」砂を噛むような こんな人の世に誰かひとりでも 信じ合えるなら夢がささくれて 人生(みち)に迷

カラスの女房 – 堀内孝雄

お酒をのめば 忘れ草いいことばっかり あんたは言ってカラスみたいに どこかへ帰るそれでも心底 惚れているから一生このまま 待つだけの電信柱でいいからさ今度生まれ

時の流れに – 堀内孝雄

おまえのために作ったうたも忘れてしまったいくとしぶりに歩く町も姿を変え懐かしい友に会った 昔の面影はそのままくちづけだけで別れた恋 あの人はとなりの町で 幸せに

面影橋 – 堀内孝雄

面影橋は なごり橋あなたがそこに いるようで面影橋は もどり橋涙を連れて 渡る橋光りが水に たわむれて音も立てずに はしゃいでるおもいでばかりが まぶしくてあな

花影の道 – 堀内孝雄

月に叢雲 花に風望まぬものの訪れも君は清やかに微笑み浮かべ澄んだ瞳は瞬きもせず心の誓い心の惑い白い素肌に秘めて謎めく燃える思いを抱きながら君を讃えて見つめよう雨

顔 – 堀内孝雄

あなたにふれて 抱かれるたびに綺麗な顔に なるけれど心にひそむ 涙がいつかひとりの夜明けに ならないようにせめて 夢の中だけは悲しい女に させないでせめて 夢の

東京発 – 堀内孝雄

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それでも月は – 堀内孝雄

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笑うは薬 – 堀内孝雄

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時代屋の恋 – 堀内孝雄

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北斗を仰ぎみれば – 堀内孝雄

もしもちがった人生を 歩いたとしても熱き心を俺は 道づれにしていた空に北斗の星を 仰ぎみれば人の運命は はかなく愛しい生きざまは 俺のものたとえ時代が変わっても

夢の道草 – 堀内孝雄

日暮れ間近の せつなさがやがて涙を 連れてくる燃えて焦がれて 抱かれてもそれも今では 絵空事ふたりでいても ふたりが辛いひとりでいれば なかさら辛い夢の道草 く

坂道のむこう – 堀内孝雄

駅まで続くゆるやかな この坂道もいまではひとり歩けない 車椅子の妻(キミ)はもう人生にこしかけて いればいいんだよいつでも後ろふりむけば 俺が 俺がいるから長い

人生雨のち時々晴れ – 堀内孝雄

思えば何年 通っただろう桜並木の この道を時代はいつも 一歩先を悩んだことも 数知れず幸せ計る 物差しなんかきっとどこにも ないけれど不器用だけど 生きてきた時

河 – 堀内孝雄

今なら笑って 言えるけどひとり悩んだ あの頃をおもいで達に ケリつけてぐっと飲み干す 居酒屋で人生は 河のように流れ続けて 背を向けるあきらめないで 越えていく

かくれんぼ – 堀内孝雄

酔えば悲しい 流行歌(はやりうた)身の上ばなしと 良く似てる窓にしぐれの この都会(まち)にゃいいことひとつも なかったけれど一日2本の 煙草を吸ってうすいお酒

月夜のうさぎ – 堀内孝雄

月にうさぎがいた時代あんたに逢えてりゃ 良かったね胸のまん中 痛むけど惚れてみたって 他人(ひと)の男(もの)ああ 恋がさね ああ 罪がさねいっそこのまま 女を

よろこび節 – 堀内孝雄

つまらないこと気にしたら つまづいちゃうのよ人間は誰がもうけて損をした そんな話で明け暮れて横断歩道で 空、見ても月が出てなきゃ ツキがないトコトン、トコトン 

愛の話は – 堀内孝雄

お前はお前 俺は俺自由勝手を性分(しょうぶん)にしてはぐれもよしと 暮らす心にも孤独な犬の 遠吠えに似て人恋し 人恋しいと時折響く 声がある愛の話は 苦手なはず

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