城太郎

ともだちのつくりかた – 城太郎

ガラス瓶を落として 破片を拾い集める日々
遮光性のカーテンと戯れる右手

優しい君の言葉さえ 信じられない僕
放課後のざわめき 壊したくなる掲示板

舞台のうえで踊り続ける僕ら
セリフを間違えて 罵声が響く
スポットライトの熱に慣れることもなくて
踏み外した檀上 ともだちがいない

隠したものを出しなさい 震える腕はもうもたない
正義や悪があるのなら
どちらがどちらを裁くだろう

こんなもののためならばと 焼却炉へ向かう
いつかの僕は笑う ともだち100人できるかな

名前のないこんな思いはきっと
誰の役にも立たないまま消えるだろう
春の風が吹く 人と人の間に
その風の匂いはわからない

踏んだりしたら危ないねって君は破片を拾った
その指先は赤く染まった 少し微笑んだ後
君は言った
もう大丈夫って

ともだちって何者なんだろう
どんな風に話して どこへ向かうの
前髪が揺れた 風がそっとゆらした
君はぼくを指さし「君もかい?」と聞いた
後ろめたいほど 青く清く澄んだ空
渡り廊下で誰かが今日も泣く
耳を澄ませばきっと誰かが叫んで
君の手を奪って微笑むだろう
ともだちだよと君は言う そんな君はぼくの

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