因幡晃

  • 今夜本当のさよなら – 因幡晃

    最終電車のベルが 冷たく響くビルの間に心を吹きぬける風 満たされない日をくり返す やり場のない淋しさ あの日君を傷つけたままひとりでも生きれると 強がり言ったもどれない夜 woo~good-bye もっとましに愛せたらwoo~good-bye 違う朝を抱いただろう ひたすら若さにまかせ 越えられない夢を追いかけて苦さをいやという程 おもい知らされたこの街に 君の名をつぶやけば くやしいけれど本気で…

  • けだるい朝 – 因幡晃

    私の事は忘れておしまい長雨のような恋なんて あまりにも空しいものよ貴方の事は思い出さないわ行き過ぎた道を引き返す ただそれだけの事よこんな町にも 朝が来たわいやな事をかくしてくれる やさしい手をのべて独りの朝 けだるい朝いつもよりも 苦いモーニングコーヒー 冷たい風が思い出させる子供の頃に無邪気な目で 空を見ていた私を誰だって時が過ぎて大人になった 只それだけの事 只それだけなのよ幸せだとは 思わ…

  • 別涙(わかれ) – 因幡晃

    白い旅行カバンを 渡す時そっとふれた貴方の やさしい手ひとごみに言葉を かき消され涙がさよならを言っていたいいのよ もういいの 私の事は 泣いてついて ゆきたいけれど貴方には貴方の道があるいつも心に決めていたの別れという日が来るのを 雨がいつか涙とぬれる時そっとぬぐう貴方のやさしい手汽車はすぐそこに来てるのにじっと見つめてる やさしい目さあ行って もういいの 私の事は 泣いてついて ゆきたいけれど…

  • わかって下さい – 因幡晃

    貴方の愛した 人の名前はあの夏の日と共に 忘れたでしょういつも言われた 二人の影には愛がみえると 忘れたつもりでも 思い出すのね町で貴方に似た 人を見かけるとふりむいてしまう 悲しいけれどそこには愛は見えない これから淋しい秋です時折手紙を書きます涙で文字が にじんでいたなら わかって下さい 私の20才の お祝いにくれた金の指輪は今も 光っています二人でそろえた 黄色いティーカップ今もあるかしら …

  • 夕映えを待ちながら – 因幡晃

    二人会えない 昼間の静けさ心で小さな振り子が 揺れる 恋しい想いは かぼそいほおずえ時にはかすかな風にも 折れる ためいき ためいき届け あなたの胸まで届け私の寂しい気持ち あなたの方へ 飛ばしておくれ I Love You どこにもいかないで 私を抱きしめて泣きながら告げた 別れだけど All Day あなたのぬくもりが 段々染みて来る夕映えを一人 待ちながら woo待ちながら きっとあなたの …

  • まん丸の蒼い月 – 因幡晃

    時代(とき)を一緒に駆け抜けた友を静かに見送ったいずれまた逢う時が来るから決して言うまい別れの言葉など じっと見つめる節くれたこの手に君の最後の温もりが残る 確かに 何かに いつも叫んでたやり場のない怒り声にして傷つき 燃え尽き それが青春と時代の隙間で 疑いもしなかった 迷い続けた若い日に戸惑いながら探してた枯れた心の その捨て場所にやっとここに辿り着いたんだね ゆっくり眠れ 人生という旅の重い…

  • しあわせの近道 – 因幡晃

    ある朝のそれは 旅先で目覚めて少年のほほえみ 投げるあなたは優しさにあふれて 差しのべるその手であどけなく 呼びかけている駆けぬけた若き日は しあわせの近道だけを急ぐけど 愛は千年(えいえん)の 道よりも長く生まれてくる前から きっと旅をしてきためぐり逢えた日も 今感じるこの瞬間(とき)も始まりがいつも 人生だから ある落日(とき)のそれは 旅先の黄昏れ一枚の絵に とけこんだあなたは追憶(おもいで…

  • 別れてください – 因幡晃

    別れてください 何も言わずに許してください 私のわがままを 貴方に甘えて だめになりました小さな嘘も つきました 別れてください 何も言わずに貴方の幸せ 祈っています 別れてください 気ままにそっと許してください 私の身勝手を 貴方と暮らして 何故かときどき笑ったままで 喧嘩した 別れてください 気ままにそっと貴方の幸せ 祈っています 貴方に甘えて だめになりました小さな嘘も つきました 別れてく…

  • 薄紅の春の中 – 因幡晃

    黄昏が野辺を 蜜の色に染め心を静かに あの日に帰す物憂げな宵に まだ君を想えばかすかなめまいの中 胸に甦るお互いためらいがちに 重ねた手のぬくもり恥じらう君の横顔 今も愛しい 一陣の風の中で 満天の星の下で君の面影に酔う ときめいた日々に 戻れないのなら二人を繋ぐのは 思い出だけかささやかな夢を 指先でなぞればいつかは幸せまで 辿りつけますか短い命を燃やし 大事に育てたけどはかないこの恋心 枯れた…

  • 積木遊び – 因幡晃

    悲しみが忍び込む この胸のすき間からあなたの愛情(あい)の深さ 自惚れてたわたしは優しさが近すぎて わがままも許され平和な日々さえ 音さえたてずに 今ではくずれ始めてる愛を傷つけたのは あなたじゃないわ心見つめること 忘れていた わたしが積木遊びなら 昨日を取り出しあの場所へ 帰れるけれど SAYONARAがすぐそばで 待ち伏せしてるなら恨んでなんかないと ひと言だけ伝えて街角で見かけたら 声ぐら…

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