唄人羽

  • 弱き人 – 唄人羽

    歩道橋の上から見かけた夕日が今まで見た中で一番きれいでそんな近くにあるものに気付かなくて走ってきた足を止めてタバコでも吸ってみる 時間の速さに慌てて生きてゆく人達よいつしか自分の夢をあきらめてしまった諸君そんなことでいいのか 夢は戻らない慌てなくていいから ゆっくり考えて 満員電車の中で見かけた友達が外の飛行機雲に気付かなくて我が先のごとくと 降りゆく人波にいつしか心を壊されてしまった友よ そんな…

  • 笑い話 – 唄人羽

    寝る間も惜しんで遊んでみたってかえってくるのは眠気だけ痩せると思って頑張ってみたってかえってくるのは食欲だけ 悩んでしまっても 朝になりゃ忘れてつまらぬ嫉妬を まき散らしてるよ笑って怒って 恋して泣いてそれでもいいんだ 若さで勝負明日はきっと いいことあるように未来を咲かせる笑い話 恋人が欲しいと思って紹介をしてもらうとやって来るのはブサイクだけ過去は忘れるなんて言って 焼いて捨てたあの人の写真実…

  • 4人 – 唄人羽

    長い長いトンネルの向こうにはきっと きっといい未来雨にも負けないで 風にも負けないで4人で歩こう 立ち止まることを知らないこの世界でいつしか遠回りしていたね人を傷つけるのが恐ろしくていつしか列を離れていた 不器用なやつは 削られ削られきれいな砂になるだろう優しいやつは 使われ使われきれいな星になるだろう無口なやつは 叩かれ叩かれきれいな貝になるだろう真面目なやつは 壊され壊されきれいな月になるだろ…

  • 路 – 唄人羽

    過去を振りかえりながら歩いてきた 僕の心はこれから先のことを考えることなんて できなかった真っすぐに生きてる君は 僕よりとても大人で凍った羽根を溶かす 朝日のかけらに思えたんだ そんな君に出会ってから 僕はなんだか気が付いたよ未来は静かにどこかで 確かに息づいている僕らの明日へと続く 長く険しいこの道を泣き言なんか言わないから 君と一緒に歩き出そう 堤防で寄り添って 二人で冬の空を見上げた止まった…

  • 独り言 – 唄人羽

    片手に地球儀のせて グルグル回してみる今の僕のいるところは世界の真ん中なのか それとも隅なのか 窓を開けて空を見て 雲を見ても 答えはでない別にどうでもいいことが妙に気になって丸いということが自然なのかさえ分からない ドアを開けて走ってみて海を見ても 答えはでない喜怒哀楽隠して大人が丸くなったというそれは自然なのか バブルで弾けた先進国の先輩方あなた達は心配ないのかい 愛想笑いしながら心で差別をす…

  • 花火 – 唄人羽

    アジサイの季節が静かに終わりお日さまがキラキラ 海に咲いてる蝉の鳴き声が少年たちの汗に変わりはじめて覚えた唄になる 夕暮れの風は少し優しくて忘れかけてた思い出に 手を伸ばし始める真夏の花火はあの日の僕を連れて確かなものがなかった時代へ走ってく たいせつな場所を忘れないように目印をつけた石はどこだろう汚れたTシャツ着たともだちのあの笑顔に失くした心がよみがえる 子供の頃見た花火は大きくて全ての心をや…

  • 土曜日の星 – 唄人羽

    二年半付き合った彼女が 冷たい星になった日僕の育てたアサガオが 小さく咲いた夕焼けが好きだった君が 夜の星になった日僕のあげた小さな指輪に アサガオが咲いた 僕の作った小さな愛 あなたは満足ですか君のくれた大きな愛 僕を包んでくれましたタイムマシーンに乗って伝えたい 君の笑顔にありがとういつも言えなかった一言を 君の心に届けたいありがとう 雨上がりの空が好きだった君が 冷たい星になった日君のくれた…

  • 小さなゴール – 唄人羽

    小さな頃から勉強嫌いで休みの日には限ってサッカーばかり口笛吹いて仲間集めて近くの空き地に作った小さなゴール 結局あの頃 曖昧に見た空は無邪気な僕の手のひらでは 何もつかめずに今じゃ後ろ指さされながら 風にゆだねている夢を描いたサッカー選手 大空高く蹴り上げるよ錆びた思い出話にすがる僕をのせて 淋しくなかないさ これからだってきっと僕しか描けない居場所があるはずだから夢中だった季節は時間も忘れて知ら…

  • 果実 – 唄人羽

    悲しいことには 僕は目を閉じるんだいろいろ見過ぎて 抱え込んでしまうから心静まったら ゆっくり目を開けるんだ見えるのは緑? 赤? いや まんまだな Yeah そう 大声で叫ぶんだ 聞こえるだろう背伸びしても 壁の向こうは 見えないんだからさあ 飛び越えて そんなに厚くはないささあ 飛び越えて 自分の力で 一人になったら 僕は手を伸ばすんだ隣で固まって 転がっているから感じるまま ゆっくり掴まえるん…

  • くだらない言い訳 – 唄人羽

    テスト前の一週間が大嫌いで机の中にしまっておいた 数学を見るたびやる気がため息に変わる時間だけが刻々と過ぎる中焦りだけが増えて 結局どうしようもない やりたいけど 頭が回らない動きたいけど 訳がわからない 神風があるなら 明日 朝一で吹いてくれとてつもない災害が 明日 一日だけ来てくれ 夏休みの最後の日が大嫌いで机の中にしまっておいた 宿題を見るたび思い出が後悔に変わる地球だけが刻々と廻る中眠気だ…

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