和島あみ

アイ – 和島あみ

差し出された 未来を
上手に 食べられないままで
期限付きの 夢が
廃棄されるのを ただ 待ってる

「どうしようもないんだ」って
嘘をついた

伝えたい 気持ちは
ぱらぱら、こぼれ落ちるだけで
吐き出せないままの
言葉は 力を無くしてく

意味は無いのかな
私は 泣くことも下手だ

なんてことない夜なら 夜なら
黙ってた方がいいの?
なんてことない私は 私は
答えも出せないままだ
選べないままだ

「助けてよ」だなんて
資格なんかないんだよ わかってる
嘘つきな私
嘘じゃないものずっと探してた

「何もないんだ」って 思ってた
でも もしかしたら

なんてことない夜をさ 夜をさ
この手で切り取って
遠く離れたあなたに あなたに
届けてみたら 何か感じてくれる?

答えなんてさ
はじめから もう 出てた
言葉にするのが 怖かった
それだけだった

なんてことない夜にも 夜にも
意味はあるはずだから
なんてことない私は 私は
小さな身体で声を張り上げた

なんてことない夜にさ 夜にさ
生まれたこの歌を
遠く離れたあなたに あなたに
届けにいくよ
何か 感じてくれよ

会いに行くよ

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