吉澤嘉代子

  • 夢はアパート – 吉澤嘉代子

    生のお魚が食べられないあなたが旅立つ春の国際線空港で卒業式しよう いつかの夢ものがたりあなたらしかった実はわたしもちょっぴりだけ信じてる 夢はアパート 夢はアパート 皆でキャッキャ暮らせたら夢はアパート 夢はアパート 素敵な老後ね 出会ったころの集合写真が色褪せて見えた変わっていないつもりでも歳を取るんだね 赤信号でも並んで渡れば怖くない一緒に老いていけるなら悪くない 夢はアパート 夢はアパート …

  • ギャルになりたい – 吉澤嘉代子

    ちょーウケるあたしマジで泣いてんのつーかありえない 普通の顔して生きるってことは簡単じゃないみたい 心はいつでもハイテンション ギャルになりたいあかるくてつよいギャルになりたいなあの子みたいにかなしみなんてデコレーションして手鏡の裏にプリクラ貼ったらきっともう大丈夫 ねーまってあたしマジで笑えんのつーかありえない 本気で人を信じるってことは簡単じゃないみたい 心はいつでもハイビスカス ギャルになり…

  • セブンティーン – 吉澤嘉代子

    雨に打たれて果実よ頬には透きとおる青春風のかたちは季節の中に忘れられる青春 甘くもないな辛くもないな セブンティーンセブンティーンセブンティーンセブンティーン 飛べない豚は煮て焼いて無邪気に食べられる時代心の弱さばかりを露骨に見せたがる時代 物にあふれて潰されそうよ セブンティーンセブンティーンセブンティーンセブンティーン 人気の新着歌詞 未成年の主張 – 吉澤嘉代子 マイクチェック・…

  • 氷菓子 – 吉澤嘉代子

    あれから何時も舌を火傷してるみたいおんなじ映画の燈に恋焦がれるいたみ 東京の空に夜と朝が交ざりあう青い夢よどうか醒めないで 口吻だけで僕を幽じこめて氷を頬張る熱が疾走る霜焼けの指絡めて笑ったどんなに寂しい恋でも百万年きみを愛す どうして記憶は未だ煌めくのと苦笑いこうして部屋に残る覚えたての甘噛み 花冷えの蝶は風に吹かれ羽ばたいた春は踊る頬を染めながら 口吻だけで僕を幽じこめて氷を頬張る熱が疾走る霜…

  • 青春なんて – 吉澤嘉代子

    今月で煙草をやめる約束さえ呆気なくとっとと破られたみたいね何百回目の裏切りに慣れてしまってああ愚痴ばかり 少女漫画の星が飛び交う見開きで頬の斜線を描き散らした遠の昔何千回目の時めきを欲しがったってああ無駄だけど 愛してるの真似事でも満たされていた いつか思い出す今日の私たち青春なんてすり抜けてから気づくただ風にさわっただけ 来月でおさらばとなったこの部屋も素気なくさっさと誰かのものになる何万回目の…

  • 鬼 – 吉澤嘉代子

    もっともっと私をみて このもやもやをいますぐ消してずっとずっと隣にいて はじめてさわった手に戻ってよ あのとき言ったのと同じ台詞だれかさんにも言ったでしょう 角角角が出てきちゃういつでも可愛く笑っていたいのに角角角が出てきちゃーうあーんもう!やめて!抱きしめないで!あーんもう!やっぱり抱きしめてダーリン! きっときっと私だって 好きなひとの好きなひとをぐっとぐっと食縛って 好きになろうとしてるけれ…

  • ルシファー – 吉澤嘉代子

    星たちが眠る下でポストは凍ってた羽の舞い散る夜に運命と出会ったの その長い鉤爪にマニキュアをのせて 花びらの海を掻きわけ会いにゆく叫んだ寝言のひみつをおしえて 天使だった頃の記憶を失した人と命懸けの恋をしよう 私たちはお食事をしたことがなかった食べるという行為をまだ知らないみたい その青いくちびるにくち紅をひいて 花火の煙に紛れてキスをしたその血の甘さに驚きながら 天使だった頃の記憶を失した人と命…

  • グミ – 吉澤嘉代子

    真夜中の公園でモンスターをさがして液晶に照らされる横顔をふうじこめる 運命みたいな声を出してわらうからいつしか私のすべてを差しだしていた 最初の一個と最後の一個をくれる神様最初の一個と最後の一個をくれる神様 うつくしき涙にふれることを赦されたえらばれし勇者はかなしみを忘れてゆく 幸福はいつか零れ落ちてしまうけれどここから貴方のすがたが見えているなら 最初の一個と最後の一個をくれる神様最初の一個と最…

  • 流星 – 吉澤嘉代子

    今日星が流れてゆくのを初めて目にしたよ一瞬空にひっ掻いた傷がついたみたいだった 膨れあがった願いも叶ってしまえば吐いたばかりの煙に部屋は冷えていった 戸惑う息を見破らないでよずっと近くにいたから 兼ねてからの切望で貴方を手に入れたんだけれど僕がほんとうに欲しかった光は君じゃなくて君の心に流る傷 受話器の向こうの顔が思いだせない生易しい約束を飲みこめないまま 騒めく声を押し殺せないよもっと遠くに沈め…

  • リダイヤル – 吉澤嘉代子

    いつでも寂しいときは電話を掛けてとあなたは優しくそう言ったでしょう いつでも会いたいときは電話を掛けてとあなたは確かにそう言ったでしょう レースカバーに黄昏が染みても恋の歌くちずさみ帰りを待っている から、ね リダイヤル リダイヤル リダイヤル リダイヤルリダイヤル リダイヤル リダイヤル リダイヤル 羊を数えるようにコール音を聞いていた真夜中のリダイヤル いつでも二人でいれば幸せだったのにあなた…

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