吉永しげる

横浜カモメ町 – 吉永しげる

君の置いてったペルシャンブルー
昨夜(ゆうべ)静かに息絶えた
あれから二年待ち侘びて 子猫のような無邪気さで
横浜裏町花咲町 赤いパンプス履いていた
横浜裏町花咲町 ハマのジョークはシャレにもならず
港出る船気にしてる 幸福ならばそれでいい

君の置いてったダイアリー
優しさだけで生きていた
強い男のおもいやり もっと捧げてみたかった
横浜裏町羽衣町 戻るおんなと行(ゆ)くおんな
横浜裏町羽衣町 この街のあたりよくある話
籠(かご)で飼(か)えない海鳥よ 生きてりゃいいさそれでいい

横浜裏町花咲町 もしもひょっこり帰ったら
横浜裏町花咲町 ハマの男のイキガリ捨てて
君を抱きしめ離さない その日がくるさきっと来る

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すみだ川通り雨 – 吉永しげる

都しぐれがひき逢わす霞(かす)む水面(みなも)の橋のうえ涙まじりのこの頬に傘をかざしてくれたひとすみだ川通り雨冷えた心に灯りがともりゆらり浮かんだ 恋は恋は恋は

センチメンタル輪舞曲(ロンド) – 吉永しげる

レトロの煉瓦の 小さな酒場ドアを開ければ そこに眠る過去くゆらす煙草の 煙のむこう哀しく別れた あなたが浮ぶシャイニングシャドー 心横切るシャイニングシャドー 

哀しみのルフラン – 吉永しげる

想い出を 置き去りに旅立った 北ウイングふたり暮した あの街も雲の下 みえなくなるわあなたを過去に できるでしょうか心の糸を 切れるでしょうかこんなに遠い ミラ

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