吉村明紘

門仲・ブルース – 吉村明紘

夜の門仲 酒の海
弱い女の 恋なんて
見てはいけない 夢なのね
あれからどこに 行ったやら
ゆれる暖簾に ふりむけば
風のいたずら 風のいたずら 門仲ブルース

嘘でいいから そばに居て
嘘につかまり 生きられた
酒に負けては いないかと
うわさに泣いて 居ないかと
わるい男(ひと)ほど 優しくて
ホロリ来るのよ ホロリ来るのよ 門仲ブルース

どうせ私を 捨てるなら
なぜにぬくもり 置いて行く
泣けて来るほど 惚れたのは
ささいな事に 目をつむり
許す男の 格好よさ
そっと溜息 そっと溜息 門仲ブルース

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しぐれ酒 – 吉村明紘

暖簾がゆれてる 裏町通り呼んでいるよで 逢いにきた笑顔ふりまく 小さなお店なぜかさみしい 横顔に聞いていいかい 話してくれよぽつりぽつぽつ しぐれ酒忘れていたよ

月見草の女 – 吉村明紘

月がこぼした 涙のしずく染まって泣いてる 月見草笛吹河原の 鵜飼の手縄(たなわ)切るに切れない 男の未練初めて知った 恋だからゆれている ゆれている 愛しい人よ

あなたがいたから – 吉村明紘

顔を合わせれば 照れてしまうからいつも言いそびれてたことがある酒を呑みながら 少し酔いながら箸の手を休めずに 聞いて欲しいあなたがいたから 今日まで歩けたあなた

そばにいるから – 吉村明紘

雨のしずくを 目で追いながらおまえはかすかに 涙ぐむそんなに泣くなよ 自分を責(せ)めてつらい過去(むかし)は 忘れろ捨てろ今日から二度と 離しはしない細い肩先

北岬 – 吉村明紘

舳先(へさき)でうなる 三角波が度胸だめしに 突き刺さる血潮が燃える 赤々と沖をめざして 舵(かじ)をとるここが男の一番勝負筋金入りの 自慢の腕で夢を釣りあげる

石狩挽歌 – 吉村明紘

海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると赤い筒袖(つっぽ)の やん衆がさわぐ雪に埋もれた 番屋の隅でわたしゃ夜通し 飯を炊くあれからニシンは どこへ行ったやら破れ

酔歌 – 吉村明紘

ぽつり ぽつりと 降りだした雨に男は何故か 女を想うひとり ひとりで 飲みだした酒に夢を浮かべて この胸に流すヤーレン ソーランヨ 都会の隅でヤーレン ソーラン

イヨマンテの夜 – 吉村明紘

アホイヤー ラハハーラハハ… イヨマンテーイヨマンテ 燃えろ かがり火ああ 満月よ 今宵 熊祭り踊ろう メノコよタム タム 太鼓が鳴る熱き唇 我によせてよイヨマ

アカシアの涙 – 吉村明紘

さがせば他に いくつかあった二人くらせる 道ならば哀愁の北の空港 霧がふるもしもあいつが 幸せならば少し淋しい ひとり旅アカシアの花よ あいつに言ってくれもう二

門前仲町ブルース – 吉村明紘

夜の門仲 なみだ雨弱い女の 恋なんて見てはいけない 夢なのねあれからどこに 行ったやらゆれる暖簾に ふりむけば風のいたずら 風のいたずら門仲ブルース嘘でいいから

博多・男のまつり – 吉村明紘

空に響く一番太鼓廻る清道(せいどう)男のまつり太閤町割七流(たいこうまちわりななながれ)あの子も惚れる男ぶりどんと行こうぜ <オッショイ>どんと行こうぜ櫛田入り

北のたずねびと – 吉村明紘

今でもひとりで 暮らしていると聞けば気になる 旅の空結ばれなくても 小樽の夜を忘れたことなど なかったよ霧の十字路あの涙拭いてやりたい この指で…二人で生きてく

やっぱり女です… – 吉村明紘

耐える忍ぶは 古いのね愛とは奪う ものなのね ものなのね今ならば身をひくなんて 出来ないわ女だかれて おんなです…他人どうしに なったけどアヽヽ別れても あなた

あなたの女 – 吉村明紘

世間のひとは 陰口で悪いひとだと いうけれどだけど私に やさしいひとよ愛して愛して あなたにつくしてつくして つくして悔いない女の 女のまごころおまえがそばに 

女心のブルース – 吉村明紘

暮れてさみしい 港町行けばせつなく 明かりが灯る北の港で見たというあなたをひとり 追いかけて噂たずねる 相馬 塩釜 石巻窓のガラスが 曇るのは恋のみれんか ため

恋のカケヒキ – 吉村明紘

恋なんて 忘れていたよ遠い日の 打ち上げ花火絡み合う 熱い視線が僕の胸に 火をつけたカケヒキは 貴女から仕掛けておくれもう一度 燃えるような恋を唇を 焦(じ)ら

二人はDESTINY – 吉村明紘

あなたの涙 ただ切なくて僕に分けておくれよ二人は DESTINY心の空が晴れるまで雨降る夜は 僕が傘になる出逢えた意味なんて なくていいただ運命だと命が尽きるま

たずね鳥 – 吉村明紘

女の愛の 青空に男はいつか 飛び飽きる傘も持たずに この部屋にぬけがら背広を 置いたままどこ どこに行ったの 貴方私 迷い子 たずね鳥私の胸の 止まり木は貴方に

KAWASAKI – 吉村明紘

コンビナートの赤い灯(ひ)がまぶたに沈んで消えてゆくさよならさえも不器用ねそんなあなたが愛おしい涙で終わらせたくないの涙でひき止めたくないの独り 独り また独り

夜更けのメスト – 吉村明紘

胸にぐさりと 片割れ月が刺さりこらえる 夜更けのメストわたし惚れたら 一途な女耳に残って 離れないあのとき俺に 意気地があればどこか消え去れ 恋情け冷酒(ひや)

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