吉井和哉

○か× – 吉井和哉

失ったあの日から 運命の内側に
小さな棘が刺さっている そして今日も生きている

自分試しの恋に 僕は明け暮れた
強まるゲリラ豪雨の中で走ってた
これじゃない

明日になってわかるような 答えなんてどうでもいいさ
愛ならそれが愛なら
くれよくれよ 当たるまで
○か×かで 決めてばっかり

やりたいことをやり過ぎて
△だらけの人生
あれは本気 これも本気
飛び込む先は 泥でした

長いところを伸ばしなよと言うけれど
短いところを長くすればいいのになと
思わない?

飼い慣らされたケモノなら どこでだってやってけるさ
いいならそれでいいなら
食えよ食えよ 餌をくれ
牙がポッキリ

誰かの真似で増えただけの○なんか
いつかは巨大な×の中でひしめいた
ビー玉

誰もがそれを正しいって 言えるような答えはないさ
勇気が それがないなら
消えろ消えろ あの世まで

あなたがそれを美しいって言えるなら それでいいさ
さいならそれじゃさいなら
夢よ夢よ 果てるまで
○か×かで 決めてばっかり
捨てちまったら 全部すっきり

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