古谷智志

好きだなんて言えないよ、、、冬 – 古谷智志

さっきから きみは 窓の外の
舞い落ちる粉雪を眺めているだけさ
今夜は特別なはずなのに まるでうわの空さ
ぼくがそばにいるのに
きみの喜びも悩みごとも 今は他の誰かのため No, no,
浮かれ切った街の中で
ため息ばかりのぼくの 忘れようもないクリスマス
いつまでも ぼくは ただの「いいひと」
友達なんかでいなきゃよかった
会えなくなるのが分かっていたんだ
告白なんてできないさ

きみに褒められたシャツを選ぶ
ふと我に返れば なんて情けないんだ
会話が途切れないよう いつもふざけて
きみが笑っていたらそれで幸せだった
ぼくがすることのひとつひとつ
きみへの思いって知らないくせに
疲れ切った心から 救われようがないぼくの
記憶できないクリスマス
駄目だとわかっていても ただの「いいひと」
友達なんていう狭い檻から
抜け出す方法はわかっているのに
身動きすらもとれないよ

冷たい風が胸の鐘を鳴らす
このままじゃいけないんだと奮い立たせる
きみから離れる覚悟を決めよう
ぼくはきみを 世界一 好き過ぎる

ゴールが見えない日々が こんなに苦しいこと
思い知らされるよ
きみにとって ぼくは いつも「いいひと」
そして季節を過ごしてきた
ぼくらは結局は何かを失くす
好きだなんて言えないよ 昨日になんて戻れない

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