古谷智志

呼吸 – 古谷智志

ねぇ 君は知ってた?
愛は見えないから 僕はあてにしていない
それでも近くに
君はいてくれるんだね 僕にはわからないんだ
確かに抱きしめた時に 伝わってくる体温は
実感の湧かない未来の約束より 信じられると思った

夜空の向こうに きらりと流れてゆくほうき星
儚く 消えてゆく そして切なさだけを残して

君と…君と…何か探せるのかな?

ねぇ あなたは知ってる?
愛はその心の奥で眠ってること
強がりの裏に
隠してる臆病が 目覚める邪魔をする
操作不可能な四角い心 伝わってゆく体温で
少しずつ溶けて 不安の角が取れて
綺麗な円になるから

まんまるい大きな 二人を包み込む白い月
見えない夜でも この空を離れたりしないよ

手と手を 繋いでみようよ 感じる温もり それが愛

どうして どうして 愛はこんな不器用で窮屈に
僕らに大切なものを気付かせようとするんだろう

太陽が昇って 星も月も姿を消した頃
初めて君という 愛の形が見えた気がするよ

いつか掴めた時は ずっと…ずっと歩こう

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