古川由彩

桜の記憶 – 古川由彩

上着がいらない季節になったね
線路わきのこの道も
もう来ることはないでしょう

お揃いで買った 皮のキーケース
あの日の夜 君がくれた
合いカギはもうポストの中

この町での記憶は
君との記憶と同じだから

帰れない もう帰れない
あの駅も看板も公園も君がちらつくから

戻れない もう戻らない
君の面影を全部消してしまえたなら

去年の今は満開だったのに
葉桜たち混ざる頃
踊り子のように花舞い散る

「隣にいたって わかりやしないんだ」
僕はずっと 背中むけたまま…

一人ぼっちの部屋で
君の面影を探している 無意識に

戻らない もう戻れないのなら
面影を全部

君がくれた記憶も全部
出会ったことさえも消してしまえたなら

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