叙情四重奏「カノン」

少女Aの愛情表現 – 叙情四重奏「カノン」

何処かの小説捩った綺麗な愛の言葉より
貴方の本能で汚して欲しい

熱を失っちゃえば今の二人など
偽物じゃない

好み通り髪を黒く染め
言った通りスカートは膝下で
望み通り全部合わせるから
貴方の隣で私を染め上げて

ここで抱き締めてすぐに髪撫でて
周りの目は気にしないで
そうよ幸せでも不幸せでも受け容れるから
この手を離しちゃ嫌よ、覚悟は出来てるわ

愛とは何かと説いた小難しい哲学より
貴方が居ればそれで良いの

他の誘いは断って
貴方以外の番号は消して
貴方以上に大事な物は無い
貴方とでないと居られぬ様にして

余所見はしないで私だけを見て
ほら、今目を逸らしたでしょう
そうよ嬉しい事、悲しい事も全部知りたいの
貴方の全てをほら、私に見せてよ

この世界のどんな真実より
貴方の嘘が私の全てなの

駄目よ、私より先に逝かないで
抜け殻になれとでも云うの?
そうよ正しくとも間違いだとも構わないから
貴方に壊されるなら、それでも良いわ

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あゝ言葉の隙間埋める様に古い自販機で二つソーダを買って誰もいないホームに二人きりできるだけ普通にしていたかったけど“指切り、いつかこの場所で きっとまた会える”

雨の終列車 – 叙情四重奏「カノン」

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