叙情四重奏「カノン」

宵花火 – 叙情四重奏「カノン」

一夜限り とうに気付きながら 夜毎委ねる
買われる性 其れを憎めど 欲に溺れ
貴方もそう 彼らと同じ様に 雑に為たなら
此程まで 狂おしい想い 知らぬままに

こんな私を 昨夜貴方は
女として扱いました
恋を知らぬこの左胸
酷く高鳴るのです

其れは宵花火 虚ろかな、刹那の夢
浮かべども まだ遠く 消えて行くの
宵花火 残り香は 今も此処に
胸を締め付ける

夏の夜はやけに人恋しくなるから嫌いで
冬は温もり求めたくなる だから嫌い
貴方もそう 熱病の一つだと決めてしまえば
きっと何も無かった事になるのでしょう

今宵はまた逢えるでしょうか
それとも明日来るのでしょうか?
待てど待てど逢えぬのならば
せめて傷をつけて

其れは宵花火 虚ろかな、儚き陰
薄紅と群青が交わる頃
宵花火 みだれ髪 忘れたまま
一人立ち尽くす

きっと夜更けには 誰かの腕の中
明日には忘れ恋を知らぬ私に戻るの

其れは宵花火 忘れよと思う程に
陰となり焼き付いた 瞼の裏
宵花火 哀しみは渦と成って
息を詰まらす

宵花火 虚ろかな、刹那の夢
浮かべども まだ遠く 消えて行くの
宵花火 残り香は 今も此処に
胸を締め付ける

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