友川かずき

死にぞこないの唄 – 友川かずき

ワイヤーでその首を
きつくきつく締めあげりゃ
シワが沢山できるだろうな

鉞で足首を
めちゃくちゃ殴ったら
まっかな命がでてくるだろうな

機関銃をその顔に
向けてズドンと撃ったなら
眼玉はどっちへとんでゆくだろな

奈良の大仏を
背負って海へもぐったら
カツオやクジラは逃げだすだろな

農薬をトラックで
一台食事がわりに
食べてから何日目あの世だろうな

硫酸のお風呂に
足からドボンと入れよ
垢はたちまちおちるだろな

長ドスでその腹を
ズタズタ裂いたなら
さぞかし縫う人は困るだろな

津軽2号に
もろに頭からとび込めば
天井はどれ位引っ込むだろな

唄えや踊れや
盆と正月一緒や
手拍子ふたつみっつ
できないようじゃな

この唄は死にぞこない
死にぞこないの唄
生きぞこないよりはましだもんな
アーアアーア

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