友川かずき

夜へ急ぐ人 (ちあきなおみに捧ぐ) – 友川かずき

夜へ急ぐ人が居りゃ
その肩とめる人も居る
黙って過ぎる人が居りゃ
笑って見てる人も居る

かんかん照りの昼は恐い
正体あらわす夜も恐い
もえる恋ほどもろい恋
私の心の深い闇の中から
おいで おいで おいでを
する人 あんた誰

にぎやかな夜の街角で
かなわぬ夢の別れいくつ
勇気で終わる恋もありゃ
臆病で始まる恋もある

かんかん照りの昼は恐い
正体あらわす夜も恐い
もえる恋ほどもろい恋
私の心の深い闇の中から
おいで おいで おいでを
する人 あんた誰

ネオンの海に目をこらしていたら
波間にうごめく影があった
小舟のようにあっけないそれらの影は
やがて哀しみの女の群れと重なり
無数の「ふるさと」という涙を
はらんで逝った

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生きてるって言ってみろ – 友川かずき

ビッショリ汚れた手拭いを腰にゆわえてトボトボと死人でもあるまいによ自分の家の前で立ち止まり覚悟を決めてドアを押す地獄でもあるまいによ生きてるって言ってみろ生きて

武装に足る言葉など無いのだ – 友川かずき

首が枯れ うなだれた会話足どり軽く いっちゃった屍向かい来る 闇の刃に悪魔のさしだす舌に何ひとつとて今武装に足る言葉などないのだ武装に足る言葉などないのだアーア

私の花 – 友川かずき

私の花はなんの花艶ややかなカトレアの花かな心の美しいスズランの花かな海の好きなハマナスの花かな私の花はなんの花母の愛のようなバラの花かなちょっとすましたユリの花

ワルツ – 友川かずき

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彼が居た−そうだ!たこ八郎がいた – 友川かずき

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トドを殺すな – 友川かずき

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明るい夜 – 友川かずき

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汚れつちまった悲しみに – 友川かずき

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サーカス – 友川かずき

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臨終 – 友川かずき

秋空は鈍色にしてその馬の瞳のひかり水かれて落つる百合花ああこころうつろなるかな神もなくしるべもなくて窓近くおみなのゆきぬ白き空盲いてありて白き風冷たくありぬ窓際

死にぞこないの唄 – 友川かずき

ワイヤーでその首をきつくきつく締めあげりゃシワが沢山できるだろうな鉞で足首をめちゃくちゃ殴ったらまっかな命がでてくるだろうな機関銃をその顔に向けてズドンと撃った

殺されたくないなら殺せ – 友川かずき

故里の駅にあるざらざら乾いたのどかさが俺の刃物に泥を塗る殺されたくないなら殺せ殺したくないなら首括れ優しさが街を焼けば卑しさそれに水かける俺の心臓は水びたし殺さ

魂 – 友川かずき

善事と悪事は 誰決めるあなたの人生 誰決める生きてる感じが 欲しいから生きてる感じが 欲しいから夜が来る度 家を出て夜が来る度 家を出て俺は生首 さがしてる生気

23才の抵抗 – 友川かずき

風にとび込まれるよりは風の中へととび込んでやりたい過去に追われるよりは未来を逃げ廻ってやりたい勇気をさしのべられるよりは沈黙の友情に感謝してやりたいくだり坂を走

歩道橋 – 友川かずき

歩道橋の上から愛が見える汗を拭き乍らセールスマン風の男が歩いてくかごの中で鳥は狂い乍ら死んだ枯れてうつむく赤いとうがらしの花歩道橋の上から愛が見える僕死ぬのは厭

似合った青春 – 友川かずき

喋るうまさより黙るうまさがこれからは大切だよ唄ってるもいいし聴いてるもいいしらしさが出ていればだよ鉛筆の重さに自分の哀しさをのせてやる夢を見たよ似合った青春だよ

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