原田珠々華

Sixteen – 原田珠々華

気がつけばあたりはふたりぽっち
ぽっかりと空いた穴でふたり
実らない夢もあると知った
好きだった歌も忘れてしまった
坂道はとうに下ってしまった
あの時買ったリップはもうどこへ
変わってしまうもの
忘れてしまうこと

擦り合わせ果実のミックスジュース
何かが待ってるとか馬鹿らしいよ
待ち合わせた時間流れるミュージック
らしくなんてわからない

君に抜かされるのが怖くって
今日も目一杯背伸びをしてみるよ
ただ一つ歳を重ねる度
何故か怖くなるの

私の生きた数は
私の価値数ではないから
16のビートで歌を歌った

気がつけばあたりはひとりぽっち
ぽっかりと空いた穴でひとり
大切な君もいなくなった
さようならなんて言えなかった
それでもいつも通り地球は廻る
涙はそっと気圧のせいにして
変われずにいること
代わりなんていない

擦り合わせ果実のミックスジュース
季節に越されて明日が来るの
待ち合わせた時間流れるミュージック
いつかはまだわからない

君に抜かされるのが怖くって
今日も目一杯背伸びをしてみるよ
ただ一つ歳を重ねる度
何故か怖くなるの

音楽は君にとってのなんだ?
音楽で言いたいことも言えないなら
この歌が終わる頃にはきっと
寂しくなんてなってないはずだろ

夢に抜かされるのが怖くって
今日も目一杯背伸びをしてみるよ
駆け出したあとの空の色は
はじめての青だった

私の生きた数は
私の価値数ではないんだ
16のビートで歌を歌った

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