原田珠々華

帰路 – 原田珠々華

一番街の隅にある
電灯はもう消えてしまいそう

いつも通りのはずなのに
なんだかうまく笑えなかった
こんな言葉に意味はないよ
確かめ合った愛の形

ごめん私まだ
なりきりのまま
ここへきてしまったんだよね
君の何かになりたくて

息吹きかけたなら
足音立てずにいなくなってしまう
雨の日訳もなく泣いてしまった
不安だなんて揺れた瞳見つめながらさ
行かないでさえ言えなかった
駅で未来揺られた君と

明日の朝起きて「おはよ」と言うから
今日だけは君を忘れてたい
疲れてしまった
背中押して欲しい
わがままかな

ごめん私また
なりきりのまま
君を好きになってしまった
君のなにかになりたくて

息吹きかけたなら
足音立てずにいなくなってしまう
晴れた日無理やり笑ってみたりして

不安なまま揺られた電車外を眺めたら
行かないでさえ言えなかった
迷いのないその明日をただ

ちゃんと君が君を好きになれるまで
好きだと伝えられるだろうか
ねぇ

息吹きかけたなら
足音立てずにいなくなってしまう
雨の日訳もなく泣いてしまった
不安だなんて揺れた瞳見つめながらさ
行かないでさえ言えなかった
駅で未来揺られた君と

一番街の隅にある
電灯はもう消えてしまいそう

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